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ルポ貧困大国アメリカ (岩波新書 新赤版 1112)

ルポ貧困大国アメリカ (岩波新書 新赤版 1112)
Array/ 岩波書店
おすすめ度:
ランキング:80
価格:¥ 735
発売日:2008-01
通常24時間以内に発送


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ルポ貧困大国アメリカ (岩波新書 新赤版 1112)

ユーザーによるレビュー

資本主義について考えさせられる。  (2008-08-25)

以前からアメリカ人には肥満が多いというイメージがあったが、
その原因が貧困であることが衝撃であった。
肥満=ジャンクフードの食べすぎと考えていたが、
実は、貧困故にジャンクフードしか食べれない環境にあるようである。

読み進めていくと、医療、戦争等について書かれているが、
その原因が資本主義を追求た結果にであるので驚愕する。

アメリカンドリームの影  (2008-08-24)

古代ギリシャ・ローマ時代から、政治特権である参政権、市民権等を得るには軍役が必要だったが、アメリカでは今もそれが続いているという現実を紹介した本である。
この本を読めば、兵役の義務もなく、学費を稼ぐために自衛隊に入る必要もない現在の日本がいかに恵まれた国であるかがよく分かる。

大きな衝撃を受けた  (2008-08-20)

貧困層(経済弱者)は意図的に作り出されている。時代は経済弱者をターゲットとしたビジネスが形成され、経済弱者は借金という現在の合法的理由をつけれらた現代の奴隷であることがわかる。彼らは経済的理由で「派遣社員」という雇用形態で戦場にまで「派遣」され、戦争ビジネスに取り込まれる。日本もアメリカと同じ道をたどりつつある。日本では節税を理由に社会福祉を削減して経済弱者を見放しつつかる。また若年層のネットカフェ難民等、ニート層は確実に増えており、ここも国は対策を打っていない。この本は日本が将来高い確率でたどる可能性のある未来の日本をあぶりだしている。一人でも多くの者がこの現実を知るべきだ。

アメリカから学ぶこと  (2008-08-13)

ソフトウェア開発の仕事をしてると、シリコンバレーの情報とかがどんどん流れ込んでくる。その国では、アイデアを見つけて実現させれば、想像もつかないようなスケールの成功が手に入る。「夢」が存在し、世界のリーダーとしての地位はほとんどの人が疑わない。

そんなアメリカの「強さ」を支えているのは、徹底した市場主義だという印象は、誰もが少なからず持っているだろう。

しかし、徹底した効率化の果てにはかつて無いほどの歪が生まれている。かつてアメリカを支えた多くの中流家庭は、合理化の末に高騰した医療費や、過度に民営化された公的機関の影響で、次々と貧困層に押し込められていっている。さらに、追い討ちをかけるように、数を増す貧困層を狙ったサブプライムローンと言われる金融商品まで登場し、富裕層はとことん財産を吸い上げていく。一度貧困層に入ると、フードスタンプで食いつなぐような生活を余儀なくされる。貧困層の人々は、家族のため、生活のために、選択肢の一つとしてイラクに行く。そして、そんな戦争までビジネス化して、市場構造に組み込まれている。(「兵隊を増やすには格差を広げれば良い」という論理はかなりショッキングだ。)

まさに市場原理主義と呼べるものがまかり通っていて、底辺から見れば、アメリカという国は、立派な「貧困大国」なのである。

「パラダイス鎖国」で、日本が開国へ向かうヒントとしてアメリカをよく見ることという話があった。日本は経済政策において、よくも悪くもアメリカを追う傾向がある。社会背景も違うし、市場原理の作り出す事象はすべてが一致することは無いのだが、政策の方向性から、「格差問題」などに見られるように、同じような歪を生む可能性はすでに露呈してきている。このような状況を考えると、闇を灯す先例として、アメリカから学ぶことは多い。

アメリカが市場原理主義をたどってきた原因の一つに、メディアの公共性の欠如があるが、そういった点でも日本は自分の国を見直す重要な局面にある。我々は、真実を的確に捉えなければいけない。効率化も大切だが、本当の豊かさとは何かを常に意識して向かうべき方向を見定めたい。

近づきつつある、日本の未来像  (2008-08-11)

 著者の前著『報道が教えてくれないアメリカ弱者革命』といささかカブル部分もあるが、ハリウッド映画でなく、現実の庶民の暮らしぶりを知るのに優れたルポ。

 携帯電話を使った情報の一元化とその把握など日本国家による監視については、斎藤貴男が詳しく、日本でも進められていく有様を報告しており、併読をお勧めする。
 また、メディアによる報道管理、各種民営化によるサービス切り下げ・切捨てなどについても、日本に無関係とは言えまい。
 中南米・自国で進められてきたアメリカングローバリズムの、次の実験地は日本であり、既に軍産複合体になってしまっていることも確かで、予備自衛官・企業などによる自衛隊体験研修なども幅を広げて行われており、いつ貧困による自発的徴兵制度が施行されてもおかしくないが、この状況をどれほどの人が気付いているだろうか?

 戦争反対の理念も食えていればこそで、行く末が今よりも更に悪化することを隠されて、今の食料を差し出された時、それを拒否できる人は多くないだろう。
 戦争を続けねば維持できないアメリカという国の下請けとして、日本は進むのか?
 新米・愛国を掲げる先導者に騙されていてはいけない。

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