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HOME > 和書 > 聖書vs.世界史―キリスト教的歴史観とは何か (講談社現代新書)

聖書vs.世界史―キリスト教的歴史観とは何か (講談社現代新書)

聖書vs.世界史―キリスト教的歴史観とは何か (講談社現代新書)
Array/ 講談社
おすすめ度:
ランキング:8560
価格:¥ 777
発売日:1996-09
通常24時間以内に発送


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聖書vs.世界史―キリスト教的歴史観とは何か (講談社現代新書)

ユーザーによるレビュー

びっくり  (2008-04-16)

不思議なのはこの世界がいつ始まったかについて考えないといけないそうです。
そんなことよりごみ処理の問題を考えるべきかもしれません。

普遍史を焦点とした西洋の聖書解釈史  (2007-06-16)

 1943年生まれのドイツ近代史研究者(成瀬治の弟子)が、1996年に刊行した、1〜18世紀の西洋(および明治日本)における普遍史の内容の変遷史。普遍史とは聖書の記述に基づき書かれた世界史であり、明確な始点=天地創造と、近い将来における終点=神の国の実現=終末を持ち、四世界帝国論に立ち、化物世界をも含む三大陸から成る平円盤状の世界観と結び付いていた。古代のそれは、キリスト教護教活動の一環であり、異教徒を説得して聖書の優越性を示すために、異教徒の歴史の古さの否定や、ときには聖書の読み替え・一部無視も行いつつ書かれた。中世のそれは、基本的には古代的普遍史を継承し、第四帝国=ローマ帝国の存続を前提とした(皇帝と教皇を2つの焦点とする楕円的世界像)。また、創世紀元を基本としながら、キリスト紀元の緩慢な普及をも伴った。しかし、ルネサンスにおける人間の力量の発見や、古典・聖書(三系統)の批判的比較研究の興隆、植民地支配・対中国交易の開始(球体・四大陸世界観の勝利、化物世界の否定)、科学革命による時空間の無意味化の中で、普遍史記述は危機の時代を迎え、それが教派論争とも絡まり合いながら、年代学論争という形で現れた。18世紀には、ゲッティンゲン大学を中心として、科学知識の援用、世俗化されたキリスト紀元と古典的三区分法の普及、西洋史の相対化(ただし優越的地位は維持)といった特徴を持つ、啓蒙主義的世界史が成立し、ここに普遍史はついに自己崩壊する。本書は普遍史(歴史学前史)を焦点とした西洋の聖書解釈史を扱う、専門的な内容でありながら、叙述は平易であり、多くの図表を掲載している。大局的な流れと共に、興味深い個別事実も多く紹介しており、お薦めできる本。

読み終えてじわじわ満足  (2007-06-09)

細かい記述が多いので、はじめのうちはちょっと退屈に思いました。たくさんの数字や人名が出てくるところでは、斜め読みしてしまいました。私のような素人読者はつい、文章に単純なメリハリを求めてしまうので、問題点や結論が複数あるときは箇条書きにしてもらえたらな〜と思いましたが、それはあまり美しくないやり方かもしれませんね。
というわけで、読んでいる最中はそれほどでもなかったのですが、読み終えた時には衝撃と深い満足を味わいました。「これを読んでよかった」という気持ちがじわじわ広がってきます。読んでいるとき面白くても、読み終えるとすぐ忘れてしまうような本もありますが、これはその反対でした。細かい数字や人名をさておいても、得るべきことがたくさんある一冊でした。

キリスト教的歴史観を抹殺した主犯とは…  (2004-08-20)

本書の「普遍史」はユダヤ人による聖書記述である。絶対神が万物と人類を創造し、世界を支配する歴史観である。中国人も歴史観念は劣らないがキリスト教徒とは異なる。司馬遷以来、創造説に執着しないし、自己を中華とし「異物」は全て夷荻として片づけた。そこに歴史観の発展の契機はない。しかしキリスト教徒は、何事も聖書に沿って解釈する必要があった。まず科学的歴史家の先駆者たるヘロドトスと対決する必要があった。そして護教的意図からローマを取り込み、さらに地理的知識の拡大からインド、中国、新大陸と「異物」が現れるたびに、それまでの前提は否定され、歴史観自体が弁証法的発展を遂げた。聖書記述と新事実の矛盾を直視する態度こそ「世界史」を生み出す原動力になったのだろう。なお本書では「普遍史」の崩壊を少々衒学的に議論しているが、そんなことをせずとも「キリスト教信仰」そのものを抹殺したダーウィンの「進化論」にご登場願えれば十分だと思われる。

ミステリーを読むような知的興奮!  (2004-02-22)

 聖書対世界史という題名であるが、この書物は西洋における「世界史観の変遷」を追った書物であり、新たな事実の発見で世界観が覆ってゆく様には、ミステリー小説を読むような知的興奮がある。  古代ギリシャ・ローマの時代、世界史とは、アッシリア、メディア、ペルシャ、ローマという世界帝国の興亡史として認知されていた、という冒頭の記述から、おもわずへぇ〜 と感心。それがキリスト教の登場で紀元前4000〜5000年程度に世界創世が置かれた結果、事実と合致しないエジプト史の扱いが古代神学者の間で大きな問題となりこれを神学者達がどう解決していったのか? 大航海時代にもたらされた中国の歴史の深さに関する知識は再び古代末の論争を興起し、ついにはキリスト教的世界史観が崩壊に至る様から、「古代、中世、近代」という近代的世界史観成立の流れを追う記述はスリリングである。あまり類を見ないアプローチの内容かつ高額な書籍として出版してもよかったのではないかと思える程の内容の充実。買って損はありません! 最近同著作者による世界史対ヨーロッパという続編的新書が出ましたが、個人的には本書の方がコストパフォーマンスは圧倒的と思う。

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