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HOME > 和書 > 他人を見下す若者たち (講談社現代新書)
他人を見下す若者たち (講談社現代新書)
おすすめ度:
ランキング:102659
価格:¥ 756
発売日:2006-02
通常24時間以内に発送
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ユーザーによるレビュー
明るい希望が欲しいレベル 『LV95』
(2008-12-05)
私はこれを読んだ時22でしたが、くやしながら著者の言ってることはほとんどが該当しています。ここで批判を述べるレビュアーもまた、自分以外はバカという環境に少し飲み込まれているかもしれません。欠点ばかりを述べて少しも著者を認めようとしていないのですからね。
そうですねえ・・・今の私たちには確かに希望は持ちにくい世の中になったなあと実感するときが多少あります。物の普及、心の貧困、広がる格差、夢を現実に変える情報化社会、こんな中においてふと私は何のために自分は生きるのか考えたことがあります。幸せになること、では一体何が幸せなのか?お金持ちか名誉なのか、そう考えるとこの時代に生まれたことに深く絶望を感じる時があります。豊かすぎるのもあるいは問題なのかもしれません。
しかし、これもまた一つの時の流れであればそれもあっていいのではないかと思うのです。私たちはそこを懸命に生きていければ、それでもう十分に幸せなのかもしれません。著者のように若者が一致団結して政治を変えようと運動を起こすことも魅力的ではありますが、戦争も貧困もないこの環境に生まれ、そこで生きていく過程もまた魅力的だと私は思っています。以前のように大志を持つ若者は少なくなってきたかもしれませんが、それでもみんな何かしらの夢や希望は持っています。ただそれを表現する自信と勇気がないだけなんです。決してすべてにおいて自暴自棄なわけではありません。ただみんなまだ幼いんだと思います。
他人の実力を認めるのもまた、私たちにとっては怖いんです。自分には夢があっても才能がないと断定されるのが恐ろしい。だから知ることを極力避けてるのやもしれません。それは、私たちが無限の可能性に甘えている証なのかもしれません。期待と不安でいっぱいになって毎日を過ごしているから、回りには自分以外はバカと思われるように見えてしまうのでしょう。心の器をもう少し大きくできれば、あるいは物事の捉え方も変わるのかもしれないんでしょうが、今の社会は経過よりも結果ですから実行するにはすごく難しい。人は外見で9割が判断される世の中に希望なんて見出せないかもしれません。
いろいろと考えさせられる本でした。このレビューはあくまで私地震が実感したことですので、あまり参考にはならないかもしれませんね。今回のこの本に関しては、とりあえず手にして読んでみてはどうでしょうか?
省みず、著者を見下す若者たち
(2008-09-11)
しばらく前に読みましたが、ここのレビューがあまりにも図星ホイホイになっているので「あえて」投稿してみます。
説得力や詰めの甘さはありますが、共感できる点も多々ありました。「仮想的有能感」は私がモヤモヤ考えていた事を言葉でズバリ表現してもらい、感心しました。
そもそも、洗脳教育の戦時中や高度経済成長期と比べて、洗脳も経済成長も無い(わかりやすく強制的な国家的目的の無い)現代の若者が、当時と同じ意欲や努力意識を持てるわけがない。
この程度の冷静なリテラシーを吹き飛ばすほどに、本書を読んだ一部の読者は感情を爆発させ、このようなレビューが並んだわけです。
(ベクトルはともかく)読者の感情を動かさずにはおけない、刺激的(もしくは挑発的)な著作物だとわかります。
著者の説明に落ち度があるからと、その忠告を完全に無視する姿勢。自分に甘く、著者に厳しい反応。
まさに著者の指摘通りではありませんか。
自省の前に本書の批判、著者の批判に躍起になる、このレビュー群こそ、本書の本質的警鐘を証明していると言えるでしょう。
自分にも相手にも省みる点はある。その時に、まず相手を叩くのか?自省するのか?
「昔の人もそうじゃん」と「いいわけ」する前に、まず自省できる人間になりたいと思いました。
題名、帯はセンセーショナルだが
(2008-08-02)
題名、帯はセンセーショナルだか、内容については、現代社会に特徴的な心理学的傾向を分析し、警鐘を鳴らすまじめな本だと思う。
仮想的有能感が強いのは、若者に限った物ではなく、中年以降にも顕著に見られる傾向だと言うことを謙虚に受け止めた(私は中年)。
若者と言うより、親となった世代、社会に影響を与えることが出来る世代(社会で影響力のあるポストにある世代)が一番認識する必要のあるものではないかと思う。
ただ、内容と題名、帯との感覚のずれが問題。若者達は題名、帯だけで内容を理解する態度を捨ててしまうのではないかと思う。題名、帯が内容の理解の壁となっている。
う〜ん、そこそこ
(2008-06-29)
著者の新たに作り出した概念、自己の成功経験に基づかずに築かれる他人への優越感『仮想的有能感』というキーワードで現代の若者や社会現象を読み解こうとするのが本書の狙い。学術論文みたいに大きな仮説を立てて、それに従って分析を試み仮説の整合性を確かめるような感じですね。つまり、仮想的有能感が形成される基盤とその性質とを考慮しながら、若者に見られる考え方との共通点を見ていくという体裁をとっています。さらに、仮想的有能感を細分化し成功経験に基づいた自尊感情と対比させながら多面的に見ていくので読んでいて刺激的で非常に面白いです。著者の言う“若い世代”に属する自分には時々どきっとされせらる記述があって恥ずかしくなってしまったり、自分はこういう類型になるのかなと考えながら読んでいると自分自身についてもっと考え直す機会をこの本が与えてくれた気もします。
ただ、著者の論理偏重とも言える論調にはいささか引っかかる部分があります。そう言う意味では「不快感を覚える」という他のレビューアーの方の意見も分からないわけではありません。実際、理論に無理をして力を与えるかのような臆見の域をでない推測や極めて狭い範囲のデータを確実な物として扱ったりする箇所は多いです。時に若干綱渡り的なこともするので説得力にすこし欠ける部分もありました。
僕は結構いいと思うのですが、こういった方面に興味の無い方には癇に障るだけかもしれません。ご購入の際には一考を要するかと……
もっと悲しもう(^ω^;)(;^ω^)
(2008-06-22)
本書を読んで、根拠もなくエラそうに他人を批判する傾向があることを自覚しました。お恥ずかしいことであります(^ω^;)(;^ω^)
●仮想的有能感
本書のキーワードであり、著者の造語である「仮想的有能感」とは、過去の実績や経験に基づくことなく、他者の能力を低く見積もることに伴って生じる、本物でない有能感、優越感。
仮想的有能感を持つ者の特徴は、自分以外はみんなバカだと思う。他者を知能が低い者、教養のない者と見なす。有名人を軽蔑的に見下す。失敗した人を負け組とさげすむ。自分の失敗を認めず、ひとのせいにする。
人をバカにした態度をとることによって、自分は有能だという思いこむ。思いこみたいのである。他者を低く評価して、自分を浮かび上がらせている。そこで、弱い自分を防衛しようとしている。
問題を自分が処理するのではなく、他の人々を攻撃することで、逃げようとしている。
●共感性を高める
自己中心的になると、他者を軽視し、共感性が乏しくなる。
共感性とは、相手の立場に立って考える。相手の感情を共有できること。他人も自分と同じく大事だと認識すること。
仮想的有能感で自分を防衛していると、本物の悲しみを感じにくくなる。悲しみに向かい合うことが苦痛であり、恐れており、逃げようとするから。
しかし悲しみの経験は、弱い人や傷ついた人への共感が生まれ、やさしさを大きくすることになる。
人の失敗をバカにするのは、自分自身が苦労して物事に取り組んだ経験が少ないからである。物事はそう簡単ではないと思い知ると、他人の失敗に同情してしまう。寛容となる。
努力を軽視すると、そのために失敗する。自分の失敗を認めたくないために、先に他の人をバカにするという卑怯な生き方になってしまう。
