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HOME > 和書 > 生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)

生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)

生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)
Array/ 講談社
おすすめ度:
ランキング:303
価格:¥ 777
発売日:2007-05-18
通常24時間以内に発送


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生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)

ユーザーによるレビュー

発展途上の生命観  (2008-11-27)

生物と無生物の区別をつけ、見分けること。
日常的に、無造作に行われているその「区別」を
分子生物学者である著者が、専門の観点から案内した本。

生命とは何か、という問いに与えられる初めの解答は
自己複製するシステムである、というものです。
それはDNAという自己複製分子の発見によって裏付けられていました。
ところがその後の研究によって、それに加えて
代謝の持続的変化、生命の動的状態(動的平衡)という概念が加わり
常に時間の流れに身をおいている生物というものは
機械的に扱うことの不可能であると終着しています。
研究が進むにつれて移り変わる、生命観。
これからも研究が進むと、現在の生命観もまた揺らぎそうです。

著者の個人的研究生活の思い出や
DNA研究にまつわる舞台裏のお話など、周辺のお話も面白く
読後、いちばん心に残ったのもDNA発見のお話でした。
テーマから考えると多少散漫な感じもありますが、面白かったです。

題名で読み後悔しました  (2008-11-22)

小説として読めばいいのか、学術紹介書として読むものなのか、どちらともつかない在りようが肌に合いませんでした。

印象に残ったのはDNA発見に関する裏話と新陳代謝による物質の定義。
扱われている内容は非常に興味深く、専門のしっかりした知識を感じさせる内容でもありました。
ただ、他レビューで絶賛されている文章力に関して、
確かに難しい表現が少なくよく噛み砕かれた文章ばかりでしたが、
それがかえって解釈の幅を与える結果となり、
専門知識のない読者には誤読の機会を与えるように思えます。
自身も専門外の読者であり、著者の経験と実際に行われた実験結果が混在する章立てには混乱しきりでした。
学術書らしい部分を抜き出せば初心者にとって興味深い内容であり、
他の話題から興味を誘う方法は秀逸でした。

題名にある生物、無生物、その間に位置するもの。それらに興味のなかった方にお勧めします。

全ては流れているということ  (2008-11-20)

野口英世には見えなかったもの、エイブリーを支えた実験の手応え、DNA構造を巡っての駆け引き。科学者達のドラマや生命のルールの面白さが満載です。

「私達の体を形作っている分子は常に入れ替わっている。確固たるものだと思っていた私達の体も、分子の流れの淀みでしかない」
ということを初めて知り、人生観が変わりました。

小説よりも刺激的なノンフィクション!!  (2008-11-09)

生物と無生物を分けるものは何かという問いに答えた本です。
ただ、本著の特徴は主題にあるのではありません。

本著を読んだ後にふと思い浮かんだ言葉は、「事実は小説よりも奇なり」。
小説よりも面白い事実を、小説のような文体で、読者を誘い込むように
書いたのが本著です。

著者の文才には驚かされます。
扱っている内容は非常に高度なのに、読者があきらめない程度にじわじわと
核心にせまる方法のおかげで、ストンと頭に入ります。

幾多の失敗を繰り返して、ゆっくりと進んでいく実験、そのなかでも
世界的な成果を出した実験をハイスピードで体験できるのですから、
面白くないわけがありません。
まるで、著者が実験をしながら横で解説をしてくれているようです。

著者の意図とはずれると思いますが、僕がハッとされたのは実験の仕方。
細胞の中にある、一種類の物体のみを取り出す際の方法です。
細胞の中には、様々な種類の物体があります。
そのなかで目当ての物体をえり分けるために、まず一番重い物体
を取り除くように、遠心力装置のようなものにかけます。
理論上、一番重いものが外に吹っ飛びます。
次は・・・、その次は・・・。
このように、仮説を積み重ねて目標に向かっていきます。

文型の僕は普段こういった世界には接しません。
普段接しない世界をのぞくと、ちょっとしたことでも新鮮に映り、
たくさん学べます。
そんなことを再確認させられた本でした。

生物と無生物のあいだは書かれていたかね?  (2008-11-03)

著者の研究者時代の追想、DNAの発見を巡るもろもろの出来事が半分ほどを占める。
裏話的なことや研究者としての日常は、その手の知識をほとんど持っていない私にはそこそこ面白く読めたが、『生物と無生物のあいだ』というタイトルから期待したものは書かれていなかった。
もちろん著者の定義はでてくるのだが、なるほどね。という以上のものではなかった。
「うまいタイトルつけてもらってよかったね」という印象。

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