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HOME > 和書 > 世阿弥―花と幽玄の世界 (講談社文芸文庫―現代日本のエッセイ)

世阿弥―花と幽玄の世界 (講談社文芸文庫―現代日本のエッセイ)

世阿弥―花と幽玄の世界 (講談社文芸文庫―現代日本のエッセイ)
Array/ 講談社
おすすめ度:
ランキング:34567
価格:¥ 987
発売日:1996-11
通常24時間以内に発送


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世阿弥―花と幽玄の世界 (講談社文芸文庫―現代日本のエッセイ)

ユーザーによるレビュー

世阿弥とは?すばらしくよくわかります。  (2007-08-06)

日本文化の象徴である「能」の巨匠、世阿弥をかたった小論集です。
偉大な文化人、白州正子ならではの端正かつ緻密な文章でもって綴られています。
かといって、予備知識がないとまったく理解できないといった内容ではなく、
私のような初心者でも、「能」の奥深さ、楽しみ方がつたわってきたように思います。
世阿弥の生い立ちから説き起こして「花伝書」にのべられている文章を
著者の卓越した文化歴史観に基づいて解説してあり、歴史教科書的に読んでも
ものたりないなどということは全くありません。

とはいえ、能作品そのものや、禅の世界観、当時の世情の知識がもっとあれば
(あと古文の読解力も)さらに奥深く読めるように思えました。

能そのものをショーケースに保存するのではなく、一般にみれて、たのしみかたも
ひろめてほしいですね。学校教育でやるべきなのでは?とおもいました。

白洲正子の新しい世阿弥論  (2006-03-14)

 本書は白洲正子の壮年のエッセイである。著者が愛するものは、古美術、古典文学、古典芸能などで、女性で初めて能舞台で舞った人でも知られている。明治16年吉田東伍によって発見された『世阿弥十六部集』を評価して、これは一種の幸福論であるという見解を示している。
 知れば知るほど分からなくなるのが世阿弥。それが魅力であるとも言っている。『花伝書』の「年来稽古条々」では七歳ぐらいから始め、五十からはもはや「何もせぬ」以外に手だてはない。「花」の発見では、「初心忘るべからず」を取りあげる。「仮面の芸術」では「秘スレバ花ナリ、秘セズバ花ナルベカラズ」の名文句を挙げている。本書のサブタイトルとなっている「花」に注目し、若さと美(人間の至純の美しさ)の象徴とみなしている。
 世阿弥の「幽玄」は、和歌の幽玄とは違って、超越性を帯びず、人間的で、明るく、健康的なものとして捉えている。99%の闇の中に1%の光を愛でるのが白洲正子の精神である。佐渡配流という悲劇も天が与えた試練とみて、逆境にびくともしない強い人間性をも世阿弥に見る。
「命には終りあり、能には果てあるべからず」と言う世阿弥は、能舞台から解放されて宇宙と調和しようとしているのかもしれない(雅)

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