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ちいさなちいさな王様
おすすめ度:
ランキング:29457
価格:¥ 1,365
発売日:1996-10
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ユーザーによるレビュー
ゾーヴァの挿絵がすばらしい。文章も何度も読み返していろいろ考えさせられる。
(2008-10-04)
ゾーヴァの挿絵が見てみたくて入手。
文章のほうもレビューがすばらしく良かったので、期待して読んだ。
最初に読んだときは、ちょっと期待はずれ?と思ったのだが、何度も読み返すうちにその変な味わいに惹かれ、いろいろな場所に感情移入ができるようになった。
一回読み終わるのに、一時間もかからないので。何度も読み返すことをお薦めします。
何度も読み返すのに耐えうる、良い本でした。
成長って何?
(2008-06-01)
成長っていったいなんでしょうか。
大人になるって、どういう事なのでしょうか。
そんな事を考えさせられます。
この本を買う時に、帯に書いていました。
「いま、大人が読むべき絵本」
でも私は、ぜひ大人になる1つ手前の方に読んでほしい。
変なプライドや価値観で身動きが取れなくなる前に。
人類共通の夢かもしれない
(2008-05-03)
小さくて太っていて、ちょっと威張った王様と「僕」とのちょっとした友だちづきあいを通して、「僕」はいろいろなことを考えさせられる、という短いお話。
おとな向けのおとぎ話だから、もちろん寓意に満ちた物語。
特に印象に残ったのは、命のはじまりについて王様が語る場面だ。王様は、どんどん記憶がなくなるので、自分がどのように誕生したのか忘れてしまった。王様と女王様がなにかを一緒にするはずなのだが、いったい何だったか思い出せない。
「じつは、思い出したのだ」
王様はうれしそうに「僕」に教えてくれる。
王様の国では、まず王様と女王様がしっかりと抱き合う。それから二人とも目をつぶり、そして……なんとベランダから飛び降りるのだ。二人がちゃんとしっかり抱き合っていたら地面がトランポリンのように弾み、二人は天まで飛び上がる。そのとき二人が取ってきた星をベッドのなかに入れておくと、人間の子どもが生まれる。
どうして命がうまれるのか、という疑問は、人類共通の疑問に違いない。桃太郎は桃から生まれ、かぐや姫は竹から生まれたが、日本には定着した譬え話は存在しないようだ。
命のはじまりといい、大人になればなるほど幼くなる人物といい、どこかで読んだ気がする物語だ。ちょっと記憶をたどってみたところ……、あった! そうだ、芥川龍之介の『河童』だ。
『河童』の中にはやっと12か13歳になったばかりに見える100歳過ぎのカッパが出てきた。
もうひとつ、カッパのお産では、父親が「お前はこの世界へ生まれてくるかどうか、よく考えた上で返事をしろ。」と大きな声で尋ねる場面があった。
生まれたときから何でも自分で決められる存在でいたい、いや、生まれる前から自分の運命を自分で決めていたい。――それが、人類共通の夢のひとつなのかもしれない。
大切なモノを思い出させる
(2007-11-04)
我侭で尊大な王様だけど、なんだか憎めない。
そんな彼の言葉には、いつの間にか失くしてしまった大切なモノを思い出させる何かがあります。
忙しい日々をおくる大人にこそ読んで欲しい一冊です。
不思議で、シュールなストーリーが魅力的。
挿絵がとてもキレイで本自体も薄いので、さらっと気分転換に読める本です。
目の前にひろがる世界が、この本を読むことで輝きだす
(2007-04-15)
生まれたときには何でも知ってて、体つきも大人の王様。それが成長してゆくごとに、体がだんだん「ちいさく」なり、知っていたことも「忘れて」ゆく――我々人間とはまったく逆の人生を辿るこの王様は、何故だかいつも誇らしく、無邪気で楽しそうな毎日を過ごしてる。いったいどうして……?その答えがこの物語。いかにして生きるか?ということと、いかにして働くか?ということは、それぞれ別個の問題であると私は考えるが、少なくとも前者の問いに対して、どんな自己啓発書よりも明快で、希望に満ちた回答を出してくれたのが本書であった。ゾーヴァの、可愛いというよりはシュールな絵も魅力的。大人にも挑戦しやすい絵本にしている。
