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HOME > 和書 > 偽善エコロジー―「環境生活」が地球を破壊する (幻冬舎新書 (た-5-1))

偽善エコロジー―「環境生活」が地球を破壊する (幻冬舎新書 (た-5-1))

偽善エコロジー―「環境生活」が地球を破壊する (幻冬舎新書 (た-5-1))
Array/ 幻冬舎
おすすめ度:
ランキング:129
価格:¥ 777
発売日:2008-05
通常24時間以内に発送


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偽善エコロジー―「環境生活」が地球を破壊する (幻冬舎新書 (た-5-1))

ユーザーによるレビュー

続編へのさらなる期待  (2008-08-26)

 タイトル「偽善・・・」はもちろんのこと、目次も「ただのエゴ」「温暖化・・・防げない」など、非常にセンセーショナルな印象を見る者に与えるが、その内容は科学者としての良心・正義感にあふれている。
 とくに「検証3 ペットボトルより水道水の水を飲む」について、悩みながら悩みながら結論を導き出していく過程では、「環境保護すなわち正しい」といった短絡的思考に陥りがちな私には、大切なものを思い起こさせてもらうことができた。そういう意味では、なにかと世論誘導に巻き込まれがちな私たちに、主体的に判断することの重要性をも訴えていると言える。


 さて、本書がただの警告の書で終わるかどうかは、続編にかかっているような気がする。確かに本書では、いわゆる環境保護運動の陥りがちな誤り、あるいは実際に陥っている誤りについて鋭く指摘してまさに眼ウロコな点が多いが、では実際に『次のステップ』として、私たちの社会がどういった形態をとれば良いのかについては、いまだ語られていない。
 
 この点について、例えば『検証二 割り箸を使わずマイ箸を持つ→ただのエゴ』では、国内森林を維持発展させるためにも端材の有効利用は不可欠であるから割り箸を使うべきだという主張がされているが、その主張自体はよく理解できるものの、例えば今、輸入品に頼る現状を、国内産へとシフト転換するにはどういう問題が起きるかなどについての考察はない。

 著者は「総合的なことができないのは日本政府自体が政策を立案する力が弱いこと」にあるとされているが、しかし著者は総合大学に籍を置く大学人であり、さらには「総合工学研究所」の副所長でもあるのであるから、まず学際を乗り越えた『総合的提案』を執り行っていく責務があると私は思う。

 続編に大いに期待するものである。

京都議定書  (2008-08-26)

一番の厄介なネックはアメリカ合衆国ではないだろうか?それも批准するしないを問わず、
最もCO2に関し技術的にも科学的にも進んだ見解を持つはずのアメリカが何故批准しないのか何故出来ないのか?ブッシュが悪いのか?余りに利権と経済的利益の狭間から石油に関し、
そのルートを確保せんする余り戦争まで起こしたアメリカ合衆国・・昨今環境テロリストまで現れるほど切羽詰った状況であるこの地球的規模の環境問題に対し、武田氏の明快な日本的良心に満ちた論は、心身とも熱くなった都市生活者にとってこの上ない清涼剤足りうる。我々5,60代がこれまでこの国で味わってきた欺瞞が全て環境問題に収斂されてしまいそうなこの世を、これでもかといった具合に正してくれる。そこには科学的データなどもいろいろ駆使されているようだが、自分は科学者でも気象学者でも物理学者でもないので素人目に分かりやすくガイダンスしてくれる良心的な本だ。自然に中庸に暮らしたいものだ。この世は万物流転、輪廻を繰り返し、地球もいつかは終わりが来るのだから・・・エコでロハスで環境にやさしいなんて言辞はどこかのコピーライターにでも任せておけばよい。  

情報過多の中で真偽を確かめよ  (2008-08-14)

著者の一連の著書の中で,数々の環境政策が槍玉に上げられてきたが,本書もその延長である.本書に挙げられているような一つ一つの活動に関し,武田氏の著作で初めて「目から鱗」となった方々が多いだろうが,そのような状況について憂慮している者を代表して氏は述している.

何が本当のエコかという点について,盲目的に信じてはいけないというテーゼだろうが,氏の著書とて対象外ではない.例えば,検証1に出てくるポリエチのレジ袋については,エチレンが石油化学の不必要な成分を利用しているから使うべきとの主張だが,エチレンが不必要な成分と言われていたのは,昭和30年代の話.現在では,燃料に使えるナフサをクラッキング(熱分解)して得ているのがほとんどである.エチレンを作るために設備を増設しているのであり,ポリエチレンを使用することにより原油の消費量は増える.

検証2では,割り箸追放運動で日本国内での割り箸製造が無くなったように書かれているが,そんなことではなく,ただ単に割り箸を簡単に使うようになったので安価な外国産になっていっただけではないか.

このように各章には,重大な誤りが数多く見つかるのだが,同じような誤りが行政や環境保護運動にも見られる.都合の良いデータのみを恣意的に使用して結論を導き出す危険性を指摘していながら,自らも同じ過ちに陥っている.それを氏はわかっていながら,確信犯としてやっているのではないかとさえ思ってしまうほどである.

偽善リサイクル  (2008-08-07)

ペットボトル、牛乳パック、発砲トレイを綺麗に洗い
ゴミの分別をしても意味がありません。
ペットボトル、発砲トレイは殆どリサイクルされず、燃やされています。
牛乳パックは手間暇がかかる上には効果があまり期待できません。

家電リサイクル法により料金を払い、回収される
パソコン、冷蔵庫、洗濯機、エアコン、テレビは殆どがリサイクルされていません。

分別収集や家電リサイクル法は国民のお金の負担になるだけで
儲けているのは役所です。

アルミ缶はリサイクルに適しており、金属もリサイクルの効果があります。

私は著者の意見は正しいと思います。

古紙のリサイクルに対しても著者は反対していますが
古紙は現在業者が高値で取引しており
それなりの意味はあると思います。

環境問題は嘘が多過ぎる  (2008-08-05)

本書で紹介されている「環境問題に対する常識」は殆どが非常識であることが理解できた。
その背景には環境利権で潤っている役人や業者の姿が垣間見え憤りを感じた。特に家電リサイクル料を徴収している業者が約半数を中古販売している姿には規制が必要であろう。法を楯に業者丸儲けである。

本書で最も面白かった点は、後半部分に環境問題に関連して記されている著者の人生観(哲学)であった。例えば心が満たされている生活を送っていれば生活空間に多くの(不要な)モノがなくても生活を愉しむことができるという点には共感。モノの再利用を考える以前に不要なモノは買わなくても満足できる生活を築くことが重要である。
また、日本の食糧自給率にも少し触れているが、現在の自給率は先進国でもかなり低く、喫緊の課題あろう(本書では対策等詳細は記されていない)。
全体的に環境やその基礎的な関連知識を得る上ではとても参考になった1冊である。

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