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ツキの法則―「賭け方」と「勝敗」の科学 (PHP新書)
おすすめ度:
ランキング:5020
価格:¥ 693
発売日:1997-07
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ユーザーによるレビュー
パスカル、フェルマー、カルダノ、そしてラプラスの系譜を継ぐ確率論の偉大さ
(2008-12-01)
競馬歴10年、トータル回収率がプラスである私には何故自分が何とか勝ち続けていられるのかがよくわかりました。どんなに優れた勝負師でも大数の法則には逆らえない、という言葉が非常に印象的でした。ルーレットなどのギャンブルではおそらく誰もがこの法則から逃れられないのでしょうが、競馬はいみじくも菊池寛が看破しているようにそこに馬同士の力をはかるという要素が入り込むため純粋にギャンブルとは呼べない、というところに勝機が生まれるのだと思います。私は年に3、4レースだけ馬券を各レース1点買うやりかたですが、もしも年間100レースも買っていればあっというまに大数の法則に呑みこまれて負けてしまうことでしょう。ギャンブルやツキというものを科学的視点から解析した本書は純粋に数学書としても楽しめるのではないでしょうか。非常に面白い、読み甲斐のある本だと思います。
賭け事という視点から確率統計論の凄さと、それに対しての人間の判断力や理性の限界を示す
(2008-06-30)
面白かった。確率統計の凄さを教えてくれる本としては、「その数学が戦略を決める」と並ぶくらい面白い。いや、対象を絞ってじっくり検討しているという点では、むしろこちらの方が実際には含蓄があり、役に立つかもしれない。
確率、分散、そして期待値。実は、それだけなのだ。しかし、これが深く、冷たく、凄い。本書は、賭け事に焦点を絞っているが、人間心理と確率統計論の対比によって、人間というものがもつある一面を浮き立たせることにも成功している。さらには正確な数学的知識に頼らない場合、人間の理性や判断力というものがいかに底が浅いものになってしまうかも垣間見せてくれる。
それにしても、著者は相当賭け事に詳しい。本書の面白さは、単に学者が書いているというところにあるのではなく、自身も若いときからいくつかの賭け事に夢中になってきた経験に裏打ちされているところにある。
ちょっと古い本なので、totoに関する詳しい情報が無いのは残念だった。また、この考え方は社会や人生の様々な場面で応用可能な部分があると思われるので、別章で確率統計論で儲けている他の産業、例えば生命保険などの考え方についてもさっと紹介してくれたらよかった。
ギャンブルとの付き合い方
(2008-06-23)
素直に面白かった。
特に絶対に負けないシステムとして提示された「セルフ胴元ボックス」
という手法はあまりに真面目な文脈に唐突に出てきたので、本当に笑って
しまった。文章の構成が上手なのか、力の抜くポイントをこころえている
のか、やたらと読ませる文章だった。
ギャンブルをやっている皆さんはおわかりだと思いますが、ギャンブルで
ずっと勝ち続ける(勝ち越す)ことは不可能であるということが本書では
冷静に述べられています。けれど、どうしてもギャンブルに夢とか浪漫を
感じずにはいられません。損をするのはわかっててもついついやってしま
うのがギャンブルかと思います。(実際に私もそうですので)
そういった人がギャンブルとの付き合い方を見直すために本書は書かれて
います。ギャンブルは楽しむもので、それに振り回されるのは駄目でしょう。
著者がギャンブルを愛していることがひしひしと伝わってきました。
確か著者は日本へのカジノ導入推進派だったと思います。本書の中にあった、
(控除率が恐ろしく高い)宝くじを買うのは所得レベルの低い人に多いと
いう話、これでつながりました。所得レベルの低い人に夢をみさせて、お
金をむしりとっているとして著者は宝くじを批判し、むしろカジノみたい
な控除率が低く、所得レベルの低い層が深みにはまらない、夢をみないよ
うなギャンブル環境にしろということなんですね。納得しました。
勘違い君に送る本
(2008-04-19)
マカオ旅行のツアーで一緒になったオヤジが帰りの空港までのバスで若い夫婦に自分がいかにカジノで遊びなれているかやブラックジャックのウンチクを語っていた。今回は負けたけどそれは隣のplayerがド素人で流れをつぶしたからだと。
その後ろの席で私は、ブラックジャックは他のplayerがどうやろうが自分に影響ないし、このオヤジがいたカジノではディーラーの札がburstであったとしてもプレイヤーがburstであればdealerの勝ちというルールなのでBasic strategyを改良しても結局は通用しないだろうが!
と心の中で言った。こういうオヤジにならないための本です。このオヤジみたいなことを言う友人がいたら、この本を渡してください。
確実に負ける掛け方が載っています
(2008-03-16)
確実に勝方法は無いが、確実に負ける掛け方は存在する。当たり前なのだろうが、欲に眼がくらんだ人(ぼくも含める)は、ついつい勝方法が存在するのではと淡い期待を持ってしまう。ギャンブルは、最終的には胴元がどれぐらい上前をかすめているかにかかってくる。宝くじは、53.6%も上前をとられている。つまり、掛けた半分も帰ってこない勘定になる。パチンコは意外と約97%で期待値は高い。だからといって、パチンコは勝ちやすいということにはならない。それは、勝っている時に止められないという別の要因がからんでくる。つまり、勝っているときに止めるということが大事なのだ。
海外でカジノに行こうというひとはぜひ読んで欲しい。というのは、カジノで負けない法則として、教えられている「倍追い法」が実は確実に負ける法則であるという驚愕の事実が分かるだけでも有効である。カジノで勝とうなどとはゆめゆめ思わないこと、それがこの本の結論であろう。
