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HOME > 和書 > 世界自動車戦争論 1 (1)

世界自動車戦争論 1 (1)

世界自動車戦争論 1 (1)
Array/ 双葉社
おすすめ度:
ランキング:23518
価格:¥ 1,680
発売日:2008-04-02
通常4〜5日以内に発送


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世界自動車戦争論 1 (1)

ユーザーによるレビュー

もっとも高価なブランド品  (2008-12-24)

およそ個人が消費・購入するもののなかで、自動車は最も高額な商品の一つ(自動車より高額なのは、「田園調布」「あざみ野」といった不動産くらい?)。その高額商品であっても、著者が指摘のとおり、ハードに差を見出そうとするのは、現在ではほとんどが後付けの講釈のようなもので、ブランド、とされる自動車のハード面での差異というのは、やはり非常に小さくなってきているのであろう。ひるがえって2008年年末において、自動車業界は総崩れ。特に、有力ブランドとされるメーカーほど、苦境にある状況。本書で述べられる、「ブランド戦略」が、この金融環境・経済環境下でどのように変遷していくのか、非常に興味深いところである。個人的には、何人かのレビュアーの方がご指摘の通り、日本メーカーが、日本の長所をいかした形で、このマーケットの混乱に立ち向かって言ってほしいと思うところ。と同時に、やはり欧州ブランドへの感覚的な憧憬が捨てきれない自分もおり、本書はそういった欧州車指向がどのように形づくられているのかを自覚する点でも、非常に読みごたえがあるところ。

すでに戦争は始まっている  (2008-11-27)

本書の構成は「プロローグ」、「著者に訊く」、そして各車の紹介となっている。この冒頭の2章が圧巻。「プロローグ」ではGT−Rをべたほめ。あれだけスカイライン嫌いだった福野礼一郎氏がなぜ? それが次章の「著者に訊く」で詳細に明かされる。

ブランド論・・・。確かにブランドについて述べられているが、話はそれだけに留まらない。そして何故、タイトルが「戦争論」なのかという所もはっきりと論理展開されていく。福野礼一郎氏特有の断定的な話の持っていきかたに、「待てよ、本当にそうなのか?」と思うところもなきにしもあらずだが、やはり、論理構成がしっかりしているから、話に納得せざるを得ない。

ここに書かれていることが本当で、しかも、福野礼一郎氏しかそれに気づいていないとしたら恐ろしいことだ。まじめな話、トヨタ、ニッサンのトップに本章を読んでもらいたいものだと思う。

欧州メーカーを中心とした、ブランドを核とした、なりふりかまわぬ強引な商売方法をこのまま続けられたら、日本メーカーは早晩、蹴散らされてしまうに違いない。だから「戦争」なのだ。トヨタ、ニッサンもこの戦争に負けるな、というエールになっているが、個人的には、願わくば日本独自の商売方法そのままで行ってほしい。だがそうはいかぬのであろう。

最後に福野礼一郎氏の言葉。「日産GT−Rの存在がなかったら、本書は日本の自動車商売に捧げる鎮魂歌のようなものになっていただろう」。日本メーカー危うし。でもまだ希望はある。

エピローグと、筆者に訊くだけでも読む価値あり。  (2008-11-07)

なぜか今回のGTRが気になる。これまでの好き嫌いで言えば、まったく無しな車なはずなのにだ。
筆者のプロローグを読んで、その理由がかなり正確につかめた。
人の意見で、自分の感じたことが把握できるというのも情けない状態だが、この筆者の言うことにはそうした説得力がいつもあり。だからこそ、筆者の本が好きだ。
続く章の筆者に訊く、ここだけでもこの本を買う価値があると思う。
それ以降のとりあげている車への解説も、もちろん興味をもって読み進められる。
そちらは、もともと連載していた雑誌の傾向もあるのかもしれないが、筆者の普通のレベル、万人に受け入れられる書き方をした、解説だった。
筆者が好きな人、車業界にいる人、車が好きで、今後どうなるのか?と考えている人。読んでみてください。

自動車製造販売業のブランド化はなぜ必要か?  (2008-10-17)

ベンツなんてすぐ壊れる欠陥車なのに超高額をふんだくる、
ポルシェも早い気分にだけなれる無駄に高いだけの車なのに売れまくっている理由は何か?
トヨタがこの期に及んでなぜレクサス?あげくに売れないのはなぜ?
そんな疑問を持ってこの本を手にしました。

「作者に訊く」までに1/3のページを消費しクオーツ時計とスウォッチ、機械式時計になぞらえた90年代のEU統合ヨーロッパ車の逆襲、客にこびへつらうだけでは今に客を失うと危機感とモード化という流れをエルメス・ロレックスになぞらえわかりやすくもらえます。

もともとブランドなど暴利をむさぼり無価値で大嫌いな私ですが素直に企業価値と商品力のサポートと言う観点からすべての物を見る目を教えてくれた私にとっては貴重な本となりました。

冒頭の書き下ろし部分が白眉か  (2008-09-13)

 雑誌「ゲーテ」で連載されていた舶来高級車のブランド論集をまとめた単行本。ただし冒頭に40ページほどの書き下ろしのブランド論が付け加えられており、単純に連載記事を詰め合わせただけの本とは言えない。

 そして、この書き下ろし部分が特に面白いのだこの本は。スイスの高級腕時計がいかに「高級ブランド」として復活したかという分析に続き、1990年代以降のヨーロッパ車の多くが過去の「名車」のイメージやデザインの引用によって商品力を荒稼ぎしているという指摘、更にはBMW製の「ミニ」や「ロールスロイス」がブランドの魔力によって機械としても優秀な製品になってしまったという説など、そのまま消費社会論の教材として使えてしまうくらいの代物である。

 評者は舶来高級車には殆ど興味が無いので連載部分は斜め読みしただけであるが、冒頭書き下ろし部分の面白さだけで星四つだ。

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