北朝鮮のICBMがもし日本に落ちたらどうなる?「NUKEMAP」でシミュレーション

当サイトの記事には広告が含まれます。

NUKEMAP 01

北朝鮮が水爆実験に成功し、大陸間弾道ミサイルに核弾頭を搭載して撃ってくる可能性が濃厚になり、核兵器に対する感心も高まってきていますが、そんな中で注目のWebサービスが「NUKEMAP」です。

The Nuclear Secrecy Blogの管理人Alex Wellersteinさんが提供するWebサービスで、都市名と核弾頭の規模を入力するだけで、仮にその地点で爆発した場合、どの範囲まで影響が及ぶかをマップ上に表示してくれるシミュレーターです。

例えば、北朝鮮が9月3日に行った水爆実験の爆発規模は50キロトン(TNT換算)とされていますが、これと同規模の水爆が大陸間弾道ミサイルICBMに搭載されて日本に落ちた場合、どうなるか?ということもシミュレーションできます。

NUKEMAP 02

  • 爆心地から半径380mが火球に包まれる
  • 半径800mは20psiの爆風、全ての建物は崩壊し100%の生物が死滅
  • 半径1.69kmは5psiの爆風、殆どの建物は崩壊し死傷者多数
  • 半径1.64kmは5シーベルトの放射線にさらされる、50%〜90%の生物が死滅
  • 半径2.87kmにいる生物は熱放射の影響で3度の火傷を負う
爆風や熱風の影響だけでも死傷者多数。
半径3km近くでも熱風で大やけど・・・どうせなら爆心地に居たいですね。

NUKEMAP 03  

原爆・水爆実験、核弾頭の規模

  • 15キロトン:リトルボーイ(広島に投下された原爆 / 1945年)
  • 20キロトン:ファットマン(長崎に投下された原爆 / 1945年)
  • 50キロトン:9月3日の水爆実験(北朝鮮 / 2017年)
  • 475キロトン:潜水艦発射弾道ミサイルトライデント+W88(アメリカ / 1988年〜)
  • 500キロトン:アイビー作戦キング(アメリカ / 1952年)
  • 1,000キロトン:大陸間弾道ミサイル 東風31号(中国 / 2009年)
  • 100メガトン:ツァーリ・ボンバ(ソ連 / 1961年)

冷戦時代に行われた水爆実験の異常性がよくわかります。
当時のアメリカやソ連に比べたら、北朝鮮なんて可愛いもの?かもしれません。大陸間弾道ミサイルICBMや潜水艦発射弾道ミサイルSLBMに搭載される核弾頭の規模としては、中国も凄まじいものがあります。この他、イギリス、フランス、ロシアも独自の核弾頭を保有、インドやパキスタンも核兵器保有国とされています。

最後に、ソ連の水爆「ツァーリ・ボンバ」がもし東京で爆発したら?という、・・・なシミュレーション。

NUKEMAP 04

東京の中心部から箱根まで広範囲に影響あり。
こりゃ、ネオ東京ができそう。

関連するエントリー

PR

 本を聴くAudible 無料体験

耳を使って本を読むAudible。俳優や声優による書籍の読み上げサービスです。スマホでワイヤレスイヤホンで、本の内容を目を使わずに。移動中にも。