インターネットの固定回線の代わりになるものとして、スマホのSIMでテザリング、モバイルルーターを検討した場合にどれが最適なのか？を真面目に考えてみました。
今回比較対象とする固定回線は、某電力系の光ファイバーで月額料金が約5,000円とします。
まず、明らかに固定回線より割高になるキャリアの使い放題プランは除外します。
各社の20GBプランについても同様に、月々20GBでは明らかに足りないので除外するとして、残るは楽天モバイルのUN-LIMT VI。
果たして、楽天モバイルは固定回線の代わりとして使えるのか？
楽天モバイルを固定回線の変わりとして考える
結論から言うと、楽天エリア内という条件下であれば悪くない選択肢になります。
- 月額 3,278円（税込）
- データ通信使い放題
- テザリング可能
- 1日で10GB制限（公式発表はされていない）
- モバイルルーターもある
- 通話もできる
現在のところ楽天回線のエリアはかなり限定的ですが、固定回線の代替としてなら移動することは無いので、その場所に楽天の電波が届くなら問題無いでしょう。
データ使い放題でテザリングOK、1日で10GB制限という普通に使っていればまず引っかからない速度制限、条件としてはメチャクチャ良いんですよね。
携帯のメイン回線にするにはまだ時期尚早ではありますが、固定回線の代替としては悪くない印象。通話もSMSもできるので、携帯と固定回線を1つにまとめることができるのも大きいです。
WiMAX2+ってどうなの？
auが提供しているWiMAX2+は、モバイルルーターを使ってデータ通信が行えるサービスです。
工事が不要なこと、モバイルルーターを持ち運ぶことでどこでもネットができるというメリットがあります。
- 月額 4,268円（税込）
- 3日で10GB制限（制限時は1Mbps）
- 別途モバイルルーターの支払いが必要
- 2年縛り（契約解除料1,000円）
月額料金は光ファイバーの固定回線とそんなに変わりません。工事費はかかりませんが、モバイルルーターの購入が必要です。
モバイルルーターは一括で15,000円、30回の分割で月550円。
分割払いのルーター代を含めると、月々の支払いは光ファイバーと同額になります。
また、3日で10GB制限も、固定回線の代替として考えた場合には大きな課題となります。
3日間のデータ量が10GBを超えた場合、翌日18時〜翌々日2時頃まで通信速度が1Mbpsになるという速度規制ですが、1日で3GBちょいということになると、動画コンテンツが豊富になってきている昨今では、かなり厳しめかなと思います。
予め速度制限を見越して、10GB以上を使いまくってから速度制限に入る時間帯は外出するなど、上手い付き合い方が求められます。
さらにもう1つ、エリアの問題もあります。
auの提供するサービスということで、auのエリア=WiMAX2+のエリアかと思ったら全く違い、カバー率はauのエリアよりもかなり狭くなります。さすがに市街地はカバーされていますが、山の中などはまだまだエリア外であることが多め。
固定回線を引きにくいネット環境の整っていない田舎でこそ活きるサービスだと思うのですが、山間部はまだまだ手つかずとなっています。
ドコモの無制限プランを使う手も
引っ越しなどで固定回線を引けない場合は、こういう通信サービスを活用するしかありませんが、使い方も固定回線の時とは少し変えていく必要があります。
少し割高になりますが、キャリアの無制限プランも選択肢としては残されています。
ドコモの「5Gギガホプレミア」というプランは、データ無制限で月額7,315円（税込）。
テザリングで使用したデータ容量も無制限というプランです。
例えば某社の同様の無制限プランでは、テザリングで月30GBを超えると128kbpsに速度制限されるという地獄が待っていますが、ドコモのギガホならその心配もありません。
楽天モバイルと同様に、携帯と固定回線を1つにまとめられるというのがメリットです。
20GBプランが話題となっている今、まさか一番高い料金プランに魅力を感じてしまうとは思いませんでしたが、固定回線の代替のメイン回線として考えるなら、悪くない選択肢となるでしょう。
