シリア難民のキャンプの壁にスティーブ・ジョブズが復活。
いつもの恰好で片手にはMac、片手にはズタ袋を提げている姿。作品名は「シリア移住者の息子」とあります。
これは、匿名のストリートアーティスト「Banksy(バンクシー)」が描いたスプレーアートで、自身のサイトで公開されているもの。シリア難民を表現するのにジョブズを使うというアイデアは、こちらのツイートがきっかけになったようです。
何故、ジョブズなのか?
その理由はジョブズのルーツにあります。
ジョブズの本当の両親は、シリアからの留学生アブドゥルファターとアメリカ人のジョアン。半分シリアの血が入っているんです。しかし、ジョアンの父親がシリア人との結婚を許さなかった為に養子に出されることになり、ジョブズ夫妻に引き取られてスティーブ・ジョブズとして育てられました。
世界的に知名度があるシリア人としてスティーブ・ジョブズを起用したこの作品は世界中で話題になり、その結果、シリア難民の認知度が高まることに繋がりそうです。
※ Macを盗もうとしている泥棒、ではありません。
この他、Banksyのサイトでは、「沈没しかけているシリアの難民船とそれをスルーする豪華クルーザー」といった皮肉めいた作品も掲載されています。
- Source Banksy
- Via The Verge