(左:iPhone 14 Proレザーケース 右:iPhone 15 Proファインウーブンケース)
2023年モデルのiPhone 15 Proからは、これまでのMagSafeレザーケースからファインウーブンケース(FineWoven Case)というスエードのような素材に変更されました。このファインウーブンケースを巡っては、発売当日より「傷が目立ちまくる」という品質についての指摘が挙がっています。
Apple公式の説明によると、ファインウーブンケースは耐久性に優れたマイクロツイルという再生素材を使用しており、これまでのレザーに比べて炭素排出量を大幅に削減することができたということで、環境的には優しいSDGsなケースなのですが、繊維を編み込んだ表面は絨毯のようになっているので、引っかき傷が目立つという特性があります。
わかりやすいのが電車のシート。
ベルベット素材のシートだと指でなぞると跡が付きますが、あんな感じです。
(image: BattMastard - Reddit)
こちらは、Appleストアに展示されているファインウーブンケース。
発売して間もないのに、早くも引っかき傷が目立つ状態になっています。数カ月〜半年後はどうなっているでしょうか?
(image: iFixit)
iFixitの分解レポートによると、ファインウーブンケースの表面は細かな繊維の編み込み素材になっていて、鍵や爪など尖った物で引っ掻くと跡が残るものの、繊維自体は損傷しておらず、繊維が寝てしまうことで光の屈折で傷がついているように見えるだけということです。
そのため、ひっかき傷がついているように見えても、ケースの耐久性には問題はありません。
引っかき傷の他の見た目的な問題点としては、ファインウーブンケースには撥水処理が施されていないので、油やソースなどの汚れが付着した時に繊維の奥に染み込んでしまい染みとなって残る懸念が指摘されています。
実用面では、引っかき傷よりもこちらの方が気になるポイントかもしれませんね。
(image: Hawaii_Life99 - Reddit)
またこれとは別に、Redditに投稿された報告によると、ファインウーブンケースのUSB-Cポートの穴の位置がズレているという指摘がありました。確かに、左に少しズレて穴開け加工されているようです。
こちらについては不良品の可能性があり、全てのファインウーブンケースがこうなっているわけではありません。
どちらにしてもファインウーブンケースは、品質面でちょっと癖のあるApple純正ケースといえます。ユーザーからは以前のレザーケースを求める声が多めです。
- Source BattMastard - Reddit
- Source Hawaii_Life99 - Reddit
- Source iFixit News