パナソニックがテレビ事業の売却を検討していると報道されています。具体的には、2025年度中に「パナソニック」を解散し、パナソニックHD傘下に事業ごとに再編した子会社を設立する計画が発表されました。
売上高は堅調も、純利益は減少
2024年の売上高は堅調でしたが、純利益は前年から27.8%減少し、経営改革が必要と判断されました。その一環として、テレビ事業を他のメーカーに売却する方針が示されています。
国内で売れているのは中華メーカーのテレビ
かつて高品質で人気を誇ったVIERAブランドの液晶テレビやHDDレコーダーも、今や昔の話。謎の中国メーカー ハイセンスの台頭により、「テレビは安いモデルでも十分使える」という時代に突入し、消費者の意識も変わりました。
2024年のデータによると、日本国内で売れているテレビの多くは日本以外のアジアメーカーの製品です。
- REGZA
- シャープ
- ハイセンス
かつて東芝のブランドだったREGZAは、現在は中国のハイセンスのブランドとなり、シャープは台湾のホンハイの子会社です。最近では中国のTCLというメーカーも台頭してきており、日本国内のテレビ市場は、ほとんど中華圏のメーカーによって占められています。
VIERAブランドの魅力は大きい?
パナソニックのテレビ事業はVIERAブランドを持っており、アジアメーカーにとっては今でもなお魅力的かもしれません。仮に、ハイセンスがパナソニックのテレビ事業を購入すれば、かつて日本の液晶テレビの人気ブランドだったVIERAとREGZAの両方を手に入れることになります。
いずれにしろ、現在販売されているパナソニック製のテレビは、貴重な製品としてプレミア価格になる時がくるかも?
- Source 朝日新聞
- 参考BCN+R