OpenSignal, Incが、2015年9月における世界各国のLTE速度やカバー率の統計データをレポートにまとめて公開しました。これは、ネットワークの速度をヒートマップで表示するアプリOpenSignalから集計したデータをまとめたもので、日本を含めた世界各国のLTE普及率や平均通信速度を把握することができます。
いきなり要約すると
- 日本はLTEのエリアカバー率90%で、世界的に見ても上位
- エリアカバー率は高いが、平均通信速度は14Mbpsとかなり遅め
- 国内3キャリア別ではソフトバンクのLTEが最も速い、auとドコモは僅差
- シンガポールと韓国のLTEは、カバー率が高くて通信速度が速い高品質なもの
まずはLTEのエリアカバー率ですが、日本は韓国に次いで第二位。90%をマークしています。続いて香港、クウェート、シンガポールと続きます。光回線ほどでは有りませんが、やっぱり国土が狭い方が通信回線の普及には有利なようです。
エリアカバー率が90%の日本ですが、速度に関してはかなりランクダウンして下の方になります。(数えるのが面倒なほど)エリアカバー率がほぼ同率の韓国は、第4位で平均29Mbpsをマークしているのに対して、日本は平均14Mbpsとかなり遅め。これはWi-Fiの普及率が低く、LTEに利用者が集中する為でしょうか?それともキャリアが速度制限しすぎなのか?
というわけで、(2015年9月の時点で)エリアカバー率が高くて通信速度が速い国は、シンガポールと韓国ということになります。
またこの他に、世界各国のキャリア別にLTE速度を比較したデータも公開されています。
日本の3キャリアで一番速いのが、平均20Mbpsのソフトバンク。次いで平均14Mbpsのau。一番遅いのが平均12Mbpsのドコモという結果になっています。ドコモは速いイメージがありますが、そうでもないようです。