音楽ストリーミングサービス「Spotify」のデスクトップアプリで、キャッシュファイルとして大量のデータが書き込まれる不具合が一部ユーザーから報告されていましたが、バージョン1.0.42でひっそりと修正された模様です。
(確認したところ、11/13現在、公式サイトからダウンロードできるデスクトップアプリは対策済みのバージョン1.0.42でした。)
データ書き込みの不具合が報告されていたのは、Windows / Mac / Linux用のデスクトップアプリ全て。
複数の報告がありますが、その中の1つの例では、Spotifyのデスクトップアプリを起動させた状態でいると、1時間で28GB、1日に約700GB前後のデータがキャッシュファイルとして書き込まれていたとのこと。
このキャッシュファイルの書き込みは、ストリーミング再生を行っていないアイドル状態であっても行われ、データ書き込み回数に制限があるSSDにとっては、かなりのダメージ。報告されている通りのデータ量が書き込まれていたとしたら、製品寿命は著しく短くなっている恐れがあります。
これまでSpotifyのデスクトップアプリを利用していて、SSDの状態がどうしても気になるという方は、SMART診断ツールを使ってみると良いでしょう。
MacでHDD/SSDの状態を調べるツール SMARTReporter を使ってみる
「SMARTReporter」は有料ツールですが、旧バージョンは無料で使う事ができます。他にも色々ありますが有料が多いので、チョット使うだけならこれでいいでしょう。
- Download SMARTReporter Lite
開けない場合は、システム環境設定 > セキュリティとプライバシー > 一般から、鍵のアイコンをクリックして「このまま開く」で起動できます。
対象のHDD/SSDを右クリックすると、S.M.A.R.T属性を確認できます。
↓こんなの。
製品寿命に関係するチェックしておきたい数値としては、総動作時間を表す「Power_On_Hours」、起動回数「Power_Cycle_Count」があります。
これまで書き込まれたデータ量は「Total_LBAs_Written」の項目になります。ただ、そのままではなく、この数値に32MBを掛けた数値が総書き込みデータ量(バイト)となります。
例えば、上記のSSDでは「Total_LBAs_Written」が22358742330。これに32を掛けた715492631232バイトが総書き込みデータ量ということになります。バイトのままだと分かりにくいので、Google電卓で変換すると715.5GBであることが分かりました。
総動作時間が3932時間で、総書き込みデータ量が715.5GB。
1時間で28GB、1日に約700GB前後のデータが書き込まれる「Spotify」のデスクトップアプリのヤバさがよく分かりますね。
- Source community.spotify
- Source Ars Technica