全てのエンタメゾンビ作品の父、ジョージ・A・ロメロ(77)が死去

Romero of the dead

名作ゾンビ映画「Dawn of the Dead」で知られる、映画監督のジョージ・A・ロメロ(George A. Romero)が死去しました。享年77歳、死因は肺がんだということです。

つい最近まで現役で映画を撮っていたのと、絶対死なないと思われていた人だけに、かなりショックを受けている人もおおいのでは?

ゾンビ映画としては「Night of the Living Dead(1968)」が最初ですが、完成度が高くゾンビ映画としてヒットしたのは「Dawn of the Dead(邦題:ゾンビ / 1978)」。ゾンビが蔓延した世界でスーパーマーケットに籠城する例のパターンを生み出した作品です。

タイトルの「なんちゃら of the Dead」もゾンビ映画のパッケージ化に一役買っています。この映画のヒットがなければ、ゲームの「バイオハザード」もドラマの「ウォーキング・デッド」も存在していないことは確か。

ロメロが残した名作ランド・オブ・ザ・デッド

もう1つ名作を挙げるなら、2005年に公開された「Land of the Dead(邦題:ランド・オブ・ザ・デッド)」があります。

2003年にダニー・ボイル監督作品の「28日後」で、猛ダッシュするゾンビ(感染者)が登場したことで、停滞していたゾンビ映画にブレイクスルーが発生します。その後、2004年にはザック・スナイダー監督が「Dawn of the Dead」をリメイク。ロメロ版を忠実にリメイクしつつも、ダッシュするゾンビが登場しました。

ロメロはこれらの“走るゾンビ”に否定的でしたが、これら2作品によってゾンビ映画が再び盛り上がったのは確か。そういった流れがあって20年ぶりに製作されたのが「Land of the Dead」でした。

ロメロは走るゾンビに否定的だったので、走るゾンビは一切登場せず、ストーリーは持つ者と持たざる者という二極化した分かりやすい世界で描かれています。最終的には、バリケードが決壊してゾンビから逃げるといういつもの様式美は変わらず。

走らない代わりに“知能を持ったゾンビ”が登場するので、これが気に入らないという人も一部存在しますが、ゾンビ映画としては、かなり完成度が高い作品です。「Dawn of the Dead」は古すぎるのでリメイク版の方がスキ!という人にもオススメできます。

その後、2007年にはパラノーマル・アクティビティに感化された「Diary of the Dead」が製作されますが、これは大ハズレ。そもそもパラノーマル・アクティビティ自体・・・なので言わずもがなですね。その反省を踏まえて主観映像じゃなくなった「Survival of the Dead(邦題:サバイバル・オブ・ザ・デッド / 2009)」は、まずまずの作品に仕上がっています。

とにかく最近まで現役バリバリだったので、もう1作品、できれば「Land of the Dead」級の名作をお願いしたかったですね。

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