多くの人が口座を持っている「三井住友銀行」「三菱東京UFJ銀行」「みずほ銀行」の3大メガバンクで、個人向け口座でも口座維持手数料がかかるようになるかもしれないという、ちょっと嬉しくない話が出ています。
産経新聞が伝えるところによると、日銀のマイナス金利政策によって利益が出しにくくなったことから検討に入ったというもので、まずはAIを導入することで約3万2,000人のリストラを行った上で、2018年中に結論を出すということです。
口座維持手数料については、海外の銀行では普通となっていて、その相場は月2,000円程度とかなりの負担額です。
もしも、この額で口座維持手数料が導入されたら、資産家でもない普通の人はみんな他の銀行に移行してしまうでしょう。
以前、「ジャパンネット銀行」が口座維持手数料を徴収していたことがありました。
預金残高が10万円以下の場合は、口座維持手数料が月189円かかるというかなり緩い条件のものでしたが、それでも2012年7月に廃止されて今はなくなっています。
仮に、「三井住友銀行」「三菱東京UFJ銀行」「みずほ銀行」に口座維持手数料が導入されるとしても、このように預金残高によって無料化するなどの顧客に対する優遇条件が付けられないと、ちょっと厳しいものがあります。
口座だけ作って放置している休眠口座は、この口座維持手数料の導入によって“ふるい”にかけられることになりますが、それも狙いの一つでしょうか。
ネット決済やコンビニATMが普及した今となっては、都市銀行の口座が無くてもなんとでもなるので、あまり強気に出ると一気に顧客を減らすことになりそうです。
一番心配なのは、その他のネット銀行などもこれに追随して、口座維持手数料を支払うことが義務化してしまうこと。
もし、そうなったら・・・お金を隠せる構造のタンスや家庭用の金庫が売れるでしょうね。
- Source 産経ニュース