新しいiPhoneやiPadを購入した時、古い機種からデータの移行を行うのにiCloudにあるバックアップを使うのが、一番お手軽な環境移行作業となっていますが、iCloudストレージに空き容量が無くてバックアップを作成できない状態になると、この方法を使うことができませんでした。
ですが、iOS 15 / iPad OS 15からは、一時的利用ならiCloudストレージに空き容量が無い状態であってもバックアップを作成できるようになりました。この一時的なバックアップ機能は、iCloudの無料プランであっても利用することができます。
バックアップする場所がちょっと分かりにくいのですが、設定 > 一般を開いて、一番下にある「転送または“デバイス名”をリセット」をタップ。
すると、新しい“デバイス名”の準備という機能が使えるので、開始をタップしてバックアップを作成します。
バックアップの作成は通常のiCloudへのバックアップと同じで、新しいiPhoneやiPadのデータ移行モードでiCloudバックアップを選択すれば復元することができます。
ただし、この方法でバックアップしたデータは21日が経過すると自動的に削除されてしまうので、それまでに移行作業を行う必要があります。バックアップで復元した後も7日間はデータは保管され、7日を過ぎると自動削除されます。
バックアップ中に表示される案内。
新しいデバイスで使えるクイックスタートでは、古い端末からデータを直接転送する方法とiCloudからダウンロードする方法がありますが、直接転送は失敗する事がたまにあるので、Wi-Fi環境があればiCloudからダウンロードする方法が一番手っ取り早いです。
- Source Apple サポート (日本)