日本国内メーカーのElecomから、世界初となるナトリウムイオン電池モバイルバッテリーが登場します。
リチウムの代わりにナトリウムを使用するため、資源の枯渇リスクが低く、製造プロセスがより持続可能なバッテリー。-35℃から50℃まで幅広い温度環境での使用が可能で、約5,000回の充電サイクルに耐える長寿命さが特長です。
また、モバイルバッテリーでよくある過熱や火災のリスクも低く、国内メーカーということも含めて安心して使用できます。
今回、ELECOMが発表した「DE-C55L-9000シリーズ」は、容量9,000mAhの2ポート(USB-C / USB-A)搭載のモバイルバッテリー。USB-Cポートは最大45W出力に対応、両方のポートを同時充電時でも最大20Wの充電が可能で、日常的な使用ならこれ1個で十分。
中には3000mAhのバッテリー電池が3個搭載されていて、重量は350gとやや重めですが、繰り返し使える回数は、メーカーカタログ値でなんと5000回!
1日1回使う計算で約13.7年も使えるという耐久性の高さが魅力です。
日本での価格は9,980円。メーカー保証は1年間。 安全性や耐久性を考えると、決して高くはありません。
環境に優しい
- リチウムの代わりにナトリウムを使用するため、資源の枯渇リスクが低く、製造プロセスがより持続可能です。
広い温度範囲での使用
- -35℃から50℃までの極端な温度で動作可能で、過熱や熱暴走のリスクが少ないとされています。
長寿命
- 約5,000回の充電サイクルに耐え、毎日充電しても13年以上使用可能です。
安全性
- 過熱や火災のリスクが低く、より安全に使用できます。
- UN38.3(国連勧告輸送試験)合格品で、機内持ち込みも可能です。
今後の課題
ナトリウムイオンバッテリーの課題としては、リチウムイオンに比べてエネルギー密度が低いため、同容量の場合、ナトリウムイオンバッテリーは大きく重くなること。また、製造コストが高いというのがありますが、こちらについては、ナトリウムは豊富で安価な資源であるので、今後普及してくれば製造コストの削減が期待されます。
- Source ELECOM