Samsungの最新スマートフォン「Galaxy S8」。
様々な最先端の技術が盛り込まれていて、今後発売予定の「iPhone 8」の機能を予想する参考にもなる興味深い機種となっていますが、その中の「虹彩認証（Iris Scanner）」と「顔認証技術」については、セキュリティ的にちょっと問題ありそうな感じ。
「Galaxy S8」には、眼球で認証できる「虹彩認証」と「顔認証」で画面ロックが解除できる機能が備わっています。本体を顔の正面に持ってくるだけでシームレスにロックが解除できるという大変便利な機能ですが、この機能、どうやら写真でも反応するようです。
この事実は、スペインのMarcianophoneというユーザーが投稿したライブビデオから明らかになったもので、ビデオでは2台の「Galaxy S8」の片方に自撮り写真を表示した状態で、もう片方の虹彩認証ロックが掛かった本体を解除する様子が映っています。（4分あたりから）
何度もチャレンジしているとたまたま解除できたという感じですが、ロックが解除できたのは紛れもない事実。
つまり、高解像度の自撮り写真さえあれば、第三者でもロックを解除できるということになります。
高解像度の写真の指から指紋を偽造して・・・なんていうサイバーなロック解除ネタもありますが、それよりも遥かに敷居は低く、素人でも簡単にできてしまいます。顔認証は画面ロックを解除するだけに使うもので、Samsung Payやセキュアフォルダーへのアクセスには使用できないとはいえ、その他のデータにはアクセス可能です。
一般人は、なかなか高解像度の自撮り写真を知らない人に撮られることはありませんが、モデルや芸能人、地下アイドル、コスプレイヤーなど、表に出て高解像度の写真を撮影される側の方は、「Galaxy S8」で虹彩認証や顔認証ロックは使わない方が良いかもしれません。
「iPhone 8」にも顔認証は盛り込まれることになっていますが、今回の「Galaxy S8」の顔認証とは異なり、買収したイスラエルの顔認証ソフトウェア会社RealFaceの技術が使用されるとみられています。
- Source Marcianophone
- Via arstechnica
