子供が勝手にスマホゲームで高額な課金をしてしまったら?
親の財布からお札を抜き取ってゲームソフトを買う、親のクレジットカードを使ってオンラインで買い物をするといった行為は以前からよく聞く話ですが、ここ最近は、子供が親のスマホでゲームに鬼課金するというケースも報告されています。
インターネット黎明期より、プロバイダーやPCには「ペアレンタルコントロール」という機能が実装されるようになり、子供が閲覧するのにふさわしくないコンテンツをブロックするなどの対策がとられてきましたが、スマートフォン全盛期となり、そういった意識も薄れつつあるように思います。
特にスマホゲームは、子供向けの皮をかぶっていながら課金システムだけは一丁前に実装されているものも多く、未熟な子供は理性をコントロール出来ずに課金してしまう危険性があります。アプリのランキング上位はそういったゲームが独占していることもあって、子供が接触する機会も増えています。
実際にそういったケースが報告されていて、子供が70万円もの課金をしてしまったというケースもあります。
noteに投稿されていた子供が勝手に鬼課金のケース
6歳の男の子が「にゃんこ大戦争」というスマホゲームで70万円分の課金を行ったというもの。
カード会社から「不正利用の可能性がある」と連絡が来て発覚。App Storeの購入履歴を確認すると、10,000円のApp内課金を連続して行っていた。
子供は、父親が所有しているiPhone 6sを使い、2日間で約70万円ほど課金していた模様。
(通常であれば、Touch IDで生体認証もしくはパスコード・パスワードを入力しないとApp内課金はできませんが、今回のケースでは、App Storeでの購入設定でパスワードを必須ではないに設定していた為、子供でも課金できたようです)
子供のしたこととはいえ70万円はさすがに高額過ぎるので、ダメ元でAppleのサポートセンターに電話をして事情を説明。その結果、全額返金処理という形で落ち着いたということです。
子供の課金、どうすれば防げる?
この問題の根本となるApp内課金をできなくするには、設定の「スクリーンタイム」から行えます。
- 設定 > コンテンツとプライバシーの制限
- コンテンツとプライバシーの制限をオンにする
次に、iTunesおよびApp Storeでの購入に進みます。
ここでは、App Storeからのアプリのインストール、インストールしたアプリの削除、App内課金の許可・不許可を設定できます。
ガチガチに固めるなら
- App内課金→許可しない
- パスワードを要求→常に必要
にすると安心です。
子供用のiPhoneやiPadがある場合は、同じくスクリーンタイムから「ファミリーのスクリーンタイムを設定」に移動して、子供用のデバイスで使っているApple IDをファミリー共有に設定すれば、保護者のiPhoneやiPadからペアレンタルコントロールを使って管理できるようになります。
スクリーンタイムのコンテンツ制限からは、アプリの年齢制限、成人向けWebサイトの制限、Siriに不適切な言葉を言って遊ぶことを禁じる設定なども行えます。
例えば、Twitterは17歳以上対象のアプリなので、アプリの年齢制限で4歳・9歳・12歳に設定している場合、ホーム画面からアイコンが消えて使えなくなります。
決済方法として、Apple IDにクレジットカードを登録しないことも重要です。
代わりに、iTunesギフトカードで決められた金額を登録して残高分だけ遊べるようにすると、もしもの時でもそれ以上の課金は行われません。