Appleが新しく取得した特許情報にパンチング穴のあるiPhoneに関するものがあり、今後そのようなiPhoneが登場するかもしれないとしてちょっと話題になっています。
Mac Proの筐体やPro Display XDRの背面にはパンチング穴のあるアルミニウム外装が用いられていますが、それと同じパンチング穴のある外装がiPhoneにも採用される可能性があります。
このパンチング穴はApple独自のもので、単なる穴ではなくチーズスライサーのような多層構造になっています。チーズスライサーに酷似していることから揶揄されがちですが、多層構造になっているので内部を保護しつつ軽量化できるというメリットがあります。
特許には2種類の構造が掲載されており、なかなか興味深いものとなっています。
1つめは、ボトムケースタイプ。
従来のようなiPhoneのフレームにApple独自のパンチング穴が開いていて、そこにロジックボードや各パーツを内蔵しているというタイプ。
よく見ると、フレーム内部には穴が開いていませんね。
防水・防塵もあるので、完全にオープンな穴を開けるわけではなく、軽量化のためにパンチング穴を開けているだけのようです。
ただ、この設計だと外側にパンチング穴があるので、手触りに違和感を感じるでしょう。さらに、その部分にホコリが溜まりやすいので、保護ケースが必須となるでしょう。せっかく軽量化できても、保護ケースの重さで相殺される可能性もあります。
見た目のインパクトは大きいですが、デメリットも大きそうですね。
もう1つがフレームタイプ。
ボトムケースではなくバンパーの様なフレームをベースに、パンチング穴が施されたX状の支えで強度を確保しています。ロジックボードやボタン類などは背面パーツに搭載されており、ディスプレイ、フレーム、ロジックボードの3つのモジュールに分けられます。
Mac Proにも似ている設計で、外見上はこれまでのiPhoneと変わりません。
こちらのタイプの方が現実的ですね。
iPhoneをさらに軽量化するには、バッテリーをさらに減らすか、フレームの肉抜きをするか。バッテリーはこれ以上減らせないのでフレームの肉抜きを施すということは十分考えられます。問題はそれがフレームの内側になるか外側になるか。
もし外側だった場合は・・・エキセントリックなスマートフォンとして良くも悪くも伝説になりそう。
- Source Patent Images
- Source Patently Apple