さて、恒例のiFixitによる分解レポートがアップされました。
今回の「iPad mini Retina 編」の注目ポイントは、“iPadで最も高繊細なディスプレイ” 、“2セルになったバッテリー”、 “肉抜きされたロジックボード” の3点。
iPad Airよりも高繊細な液晶パネルはLG製
iPad AirとiPad mini Retinaのディスプレイ解像度は、同じ2048x1536 px。
なので、9.7インチで264ppiのiPad Airと、7.9インチで326ppiのiPad mini Retinaでは、当然、圧倒的にiPad mini Retinaの方が高繊細で美しいディスプレイとなります。
(326ppiは、iPhone 5/5S/5Cと同じ。)
新しい2セルバッテリー
新しく搭載されたバッテリーは2セルになり、旧iPad miniのバッテリー「3.72 V, 16.5 Whr, 4440 mAh」から、「3.75 V, 24.3 Whr, 6471 mAh」へと容量アップしました。これにより、大幅にスペックアップしたiPad mini Retinaでも10時間使用することができるのでしょう。
一方、iPad Airは、軽量化の為に3セルから2セルバッテリーへと容量が減っています。
軽量化されたロジックボード
ロジックボードの基板に空けられている謎の穴。
これは、軽量化の為のいわゆる「肉抜き」だとみられています。
その他にも、旧iPad miniのロジックボードと比較してみると、できる限り基板をカットして軽量化を図っていることが伺えます。
このように、ハードウェアとしての完成度はかなり高く、iPhoneの高繊細さとiPadのパワフルさを兼ね備えた1台。または、でっかくなったiPhoneという認識で間違いは無さそうです。
使用されている主なパーツ類
- Apple A7 APL0698 SoC
- Within the A7 package is Elpida F8164A1PD 1 GB LPDDR3 DRAM
- NXP LPC18A1 (Apple M7 Motion Co-Processor)
- Toshiba THGBX2G7B2JLA01 16 GB NAND flash
- B334 STMicro MEMS accelerometer/gyroscope
- Apple 338S1213 Cirrus Audio Codec
- Apple 338S1199
- Apple 343S0656-A1
- Fairchild Semiconductor FDMC6676BZ and FDCM6683 MOSFETs