iPad mini 6の背面に搭載されているカメラは12MPの広角カメラですが、iPhoneの12MP広角カメラと比べると、かなり違っていました。
12MP広角カメラにLEDフラッシュが搭載されたiPad mini 6、iPhoneの代わりとして写真や動画の撮影にも使えるかも?とちょっと期待していましたが、実際に使ってみると・・・あれ?
ちょっと違和感がありました。
まず、画角が全く違う。
iPhone 12 miniと比べると、全くワイドじゃありません。広角カメラなのに。
次に、光学式手ぶれ補正が搭載されていないので、手ブレがエグいこと。
手持ちでちょっとでも動かそうものなら映像がブレてしまうので、基本的に、三脚やカバーのスタンド状態で固定して使うためのカメラになっています。
さらにナイトモード非対応なので暗所撮影では全く使えないし、ポートレートモードにも非対応。iPhone 13と同じA15チップが搭載されているので、これらの機能は使えてもおかしくないはずですが、どうやら差別化のためにこれらの機能は封印されてしまっているようです。
という具合にやや残念なiPad mini 6の背面カメラですが、iPhoneのカメラに勝っている部分もありました。
それは接写撮影。
iPad mini 6の12MP広角カメラは被写体に近くなっていて、iPhone 12 miniの12MP広角カメラと比べるとズーム状態に思えるほど違います。
iPhone 12 miniの広角カメラでは、ここまでが限界。
これ以上近づくと、ピントが合わずにピンぼけしてしまいます。
これ以上の接写を行うには、サードパーティ製のマクロレンズを取り付ける必要があります。
iPad mini 6の広角カメラだと、普通にここまで接写できます。
かなり違いますよね。
そして、画角は全く広角じゃないという。
iPhone 13 Proのマクロレンズには及びませんが、アマガエルサイズの大きさの被写体に近寄って綺麗に撮影できるiPad mini 6の広角カメラは、使い方によっては結構便利なのではないでしょうか。ただ、暗い場所では全くダメダメなので、晴れた日の日中や照明機材を用いた撮影じゃないと厳しいものがありますけど。
タブレットのおまけカメラとしては特殊な性能なので、この特性をうまく利用して撮影するといいと思います。
iPhone 12 miniの広角カメラ
- 12MP
- 26mm
- ƒ/1.6絞り値
- ナイトモード
- Deep Fusion
- 光学式手ぶれ補正
- 2倍の光学ズームアウト
- 最大5倍のデジタルズーム
- ポートレートモード
- 写真のスマートHDR 3
- True Toneフラッシュ
- 4Kビデオ撮影(24fps、25fps、30fpsまたは60fps)
iPad mini 6の広角カメラ
- 12MP
- 29mm
- ƒ/1.8絞り値
- 最大5倍のデジタルズーム
- 写真のスマートHDR 3
- クアッドLED True Toneフラッシュ
- 4Kビデオ撮影(24fps、25fps、30fpsまたは60fps)
カメラレンズは大きくなっているのに、絞り値は2世代前のiPhone 11と同じという謎のカメラ。そんでもって、暗闇にはとことん弱くて照明必須。iPhoneよりも近くで撮影できるというメリットでありデメリットでもある特性。かなり癖があります。風景写真を撮影するのには全くといっていいほど向いていませんが、卓上のブツ撮りなんかには使えるでしょうね。
逆に、12MPのフロントカメラは超広角に切り替えると画角がめちゃ広くて、広角レンズ要らず。こちらに関してはiPhoneのTrueDepthカメラよりも優れています。画質はそんなによくありませんが、被写体に追従するセンターシフトも面白いので色々試したくなるようなカメラになっています。