iCloud+で利用できるようになったiCloudプライベートリレーは、インターネット接続時に生IPを隠してくれるので、Safariの利用時に限りVPN替わりに使うことも可能ですが、特定のサービスやサイトが正常に閲覧できなくなる可能性もあります。
以前、プライベートリレーを試した時には、Safariを利用した時は生IPアドレスが隠されましたが、サードパーティのブラウザでは生IPが出ていたので、Safariでしか機能していないとばかり思っていましたが、ちょっと違っていたようです。
それに気づいたのは、RSSリーダーアプリの「News Explorer」を使用している時でした。
News Explorerは、iCloudストレージを使ってMacやiOSデバイスと同期できるRSSリーダーアプリです。買い切りのアプリなのでRSSリーダーサービスをサブスクで利用するよりも経済的だし、他者の介在を受けない(Feedlyはお気に入りが多いフィードが上位に表示されるマス層に媚びた仕組み)為、自分にあっているなと感じてFeedlyは一切使わなくなりこちらを使い始めました。
iCloudドライブが正常動作してさえいれば普段の利用では一切問題はないのですが、iOS 15を適用しているiPad mini 6でのみ特定の不具合が発生して、ちょっと困っていました。
News Explorerで発生した不具合
- RSSフィードの更新がいつまで経っても終わらない
- 同期したデータが反映されない
MacやiPhoneでは正常動作するので、iCloudストレージの問題ではありません。
しばらくの間は「iPad版には不具合があるんだろう」と思っていたのですが、ふと気がついてiCloud+のプライベートリレーをOFFにしてみたところ、同期のスピードも速くなり正常動作するようになりました。つまり、フィードの更新や同期にめちゃくちゃ時間がかかった原因は、プライベートリレーが悪さをしていたということです。
News ExplorerはFeedlyなどのようにサーバー上で更新するタイプではないので、プライベートリレーのIPを弾いているサイトの場合はフィードの更新に影響が出てしまい、その結果、フィードの更新が正常に行われずに同期がいつまで経っても終わらないという不具合が発生してしまっていたようです。
プライベートリレーをOFFにする
- 設定からアカウントのアイコンをタップ
- iCloudに進む
- プライベートリレーを選択してOFFにする
今回のアプリ以外にも、プライベートリレーのIPを弾いているサイトやサービスでは影響が出ることがあるので、ブラウザやWebを閲覧するアプリの動作がおかしいと思った場合は、まずプライベートリレーをOFFにしてみるといいかもしれません。
このあたりの使い方もVPNとよく似ていますね。