MacBook Airで使っていた某メーカーのUSB-Cハブが、給電しながら使うと「キーーーン!」という高周波を発するようになりました。コイル鳴きと呼ばれる現象です。コイル鳴き自体は不具合というほどではありませんが、MacBook Airのようなラップトップで使う場合は近くにハブがあるので、そこから常に変な音が鳴っていると、かなり気になります。
また、このUSB-Cハブは給電しながら使うと発熱してチップの処理能力が落ちるらしく、ポータブルSSDやmicroSDカード、USBメモリといったデバイスからファイルを転送した時にやたら時間がかかるようになってしまうのが困りものでした。(USB-Cハブとしての機能をしっかり果たしていない)
というわけで、この機会に買い換えることにしました。
上:古いUSB-Cハブ
下:買い替えたUSB-Cハブ
いざ買い替え候補を探すにあたって困ったのが「USB-Cハブってどのメーカーの物が良いのかよくわからない」ということでした。他ポートUSB-Cハブは中華メーカーがやたら目立っているジャンルで、聞いたことのないメーカー品が大量にリリースされています。まさに玉石混交。
その前に、これまで使っていたUSB-Cハブをチェック。
USB 3.0ハブとして認識されています。
ファイル転送速度は最高で5Gb/sですが、明らかにこんな速度は出ません。

ポータブルSSDの速度:M1 MacBook AirのUSB-Cポートに直挿しした時
ポータブルSSDの速度:USB-Cハブに接続した時
100MB/sしか出ていません。
USB 3.0ハブならこんなもんでしょうか。
USB-Cハブといえば、HDMI映像出力やmicroSDカードスロットなど多機能タイプが人気ですが、それらの拡張機能よりもポートの速度を重視して選んでみました。すると、国内メーカーのバッファローからUSB 3.1 Gen2に対応するUSB-Cハブが出ていたのでそちらを購入。
USB-C、USB-A x 2、USB-C PDの4ポート。
給電しながら3ポートが使えます。
価格は3,500円。
ポートは左から、USB-C、USB-A、USB-A(BC1.2対応)、USB-C(USB PD3.0対応)。
重さは約53gと軽量。
ケーブルはかなり硬め。
M1 MacBook Airに接続。
ポータブルSSDならバスパワーでも動きます。
USB 3.1ハブとして認識。
最高10GB/sまでなので、古いハブの2倍の速度が出る計算です。
ポータブルSSDの速度をテストすると、295MB/sまで出るようになりました。
古いハブだと100MB/sしか出ていなかったので、単純に3倍近く速度アップですね。それでも直挿しの方が圧倒的に速いので、作業用ストレージに使うポータブルSSDは直挿しにして、ストレージとして使う場合はハブを経由することにします。
iPad mini 6に接続。
iPadはUSB-Cポートが1つしかないので、充電しながらポータブルSSDなどのデバイスを使うには、この手のUSB-Cハブが必須です。
こちらのUSB-Cハブはケーブル長が30cmあるので、iPadを横にした状態で使ってもぶら下がりません。コネクターやケーブルにテンションがかかりにくいので、iPad用にも良さげ。カードリーダーは無いので、別途単品で用意しましょう。
iPhone 15からUSB-Cポートが搭載されるようになりますが、そうなると一気にUSB-Cハブ界隈は活気づくことになりそうです。国内メーカーから、信頼性の高いUSB-Cハブの登場も期待できるかな?