(左:2022 Q4 / 右:2021 Q4)
Appleが決算説明会を行い、2022年10〜12月期の業績を発表。
前年同期比で売上高が5%減、純利益が13%減となりました。
収益悪化の原因として、ティム・クックCEOは以下の3点を挙げています。
- iPhone 14 Proの供給不足
- ドル高の為替相場
- 経済の悪化
ちょうどこの時期は、ゼロコロナ政策で中国のiPhone 14 Pro組み立て工場が操業を一斉に停止していたり、従業員による暴動が起きていた頃と重なります。ホリデーシーズンの一番売れる時期に主力商品のiPhone 14 ProとiPhone 14 Pro Maxの出荷が滞るという最悪な状況でした。
さらに、ドル高の影響で日本市場を含む海外での売上が単純に減ったことや、物価高騰などの経済不安から「今年のiPhoneはスルーしよう」と買い控えが起きたことも影響していると考えられます。
それだけの悪条件が重なったにも関わらず、売上高が5%減、純利益が13%減で済んだということと、今後は改善される見込みであることから、決算発表後に株は買い戻しが入り株価は少し上がっています。
今回の決算で最も足を引っ張ったのは、iPhone 14 ProではなくMacでした。
Macは特に品薄にもならなかったと思いますが、それなのに売上高は前年同期比で29%減となっていて、商戦期の10月〜12月にあまり売れなかった事がわかります。
それとは逆に、iPadは前年同期比で30%増とかなり好調で、売上高もMacを抜いています。
M1チップと比べてM2チップはさほど・・・っていうのも影響しているのでしょうか。5nmプロセスのM3チップを搭載するモデルが出てきたら少しは買い替え需要も起こるかな?
- Source Apple、第1四半期の業績を発表
- Source 日本経済新聞