Apple決算発表で株価急落、iPadが20%減などハードウェア販売不振で

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Appleが2023年4〜6月期の決算発表を行いました。

売上高は前年同期比で1.4%減とわずかに減少しただけですが、ハードウェアの販売がかなり減少していて、iPhoneは2.45%減、iPadは19.84%減、Macは7.33%減となりました。中国市場で好調だったApple WatchやAirPodsなどのウェアラブルデバイスは2.47%増でした。

これまで堅調だったiPhoneやiPadの売上が減少した要因としては、外国為替相場の影響で米国外での販売価格が上がったこと、物価高により余計な買い物をスルーする人が増えたこと。また、スマートフォン市場そのものが低迷していることもあります。これについてはAppleも認めています。

でもなぜ、iPadだけが売上を20%も減らしているのでしょうか?

iPadはコロナ禍の自宅待機時期、巣ごもり需要でやたら販売数を伸ばしていたので、その反動が今来ているという見方があります。巣ごもり需要で多くの人がタブレットとしてiPadを購入したので、需要が落ち着いたというわけです。iPadはバッテリーが大きくiPhoneと比べると製品寿命が長いため、購入後数年間は買い替えないユーザーも多くいます。需要が一巡したのと円安で価格が高くなっていることで、iPadの売上が落ちたということです。

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(image: Apple Inc.)

  • アップルの4〜6月期決算は3四半期連続の減収
  • 7〜9月期も減収の見通し
  • iPhoneの売上高は前年同期比2.45%減
  • iPadの売上高は前年同期比19.84%減
  • Macの売上高は前年同期比7.33%減
  • ウェアラブルデバイスの売上高は前年同期比2.47%増
  • 中国市場ではApple WatchやAirPodsが好調な販売
  • 外国為替相場の影響でハードウェアの売上高が目減りした影響も
  • サブスクリプションに牽引されてサービス事業の売上は8.2%増で過去最高

この決算発表によりAppleの株価は急落。その後もジリジリ下げています。株価のチャートを見ると、先日のAI開発のBloomberg報道による急騰で198ドルになったのが天井となっています。

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(image: Tradingview)

7〜9月期は、3世代ぶりに刷新されたiPhone 15シリーズとApple Watchの新製品発表、新型モデルとしてiPad mini 7を控えているので、買い控えもあって今期同様減収の見通しです。

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