iPhone 6の発売に先駆けて「iOS 8」がリリースされました。
メジャーアップデートということで多数の新機能が盛り込まれていますが、主なものとしては「サードパーティのアプリでもTouch IDの指紋認証が使える」「サードパーティの文字入力アプリが使える」「クラウドストレージとして使えるiCloud Drive」「ヘルスケアアプリ」「OS X Yosemiteとの連携」「アプリ別のバッテリー消費量の確認」「削除した写真の復活」等々。
iOSデバイスのみでアップデートする場合は、iPhoneで4.6GB、iPadで6.9GBの空きスペースが必要です。
iOS 8で追加された主な新機能
- マルチタスク表示から重要な連絡先にすばやくアクセス
- メッセージ、メール、カレンダー、リマインダー、および他社製の対応Appのインタラクティブな通知
- 新しい“ヒント”AppでiOSデバイスをさらに活用可能
- iBooks AppをiOSに標準インストール。自動夜間モードや、ブックをシリーズごとにグループ化できる新機能
- Podcast AppをiOSに標準インストール
- Appごとのバッテリーの使用状況
- iCloudキーチェーンで、保存されているWebサイトのパスワードを使って、関連Appに簡単にサインイン
- FaceTimeオーディオで割込通話
- “メモ”Appでリッチテキスト編集をサポート
- ピア・ツー・ピアでAirPlayデバイスを検出して再生
メッセージの機能改善
- Tap to Talkで音声、ビデオ、または写真をスワイプするだけで送信
- グループメッセージのオプションによりグループチャットに名前を付けたり、チャットから離れたり、宛先の追加/削除が可能に
- “おやすみモード”、位置情報の共有、および添付ファイル表示を含む新しい“詳細”表示
- 写真の機能改善
- スマート編集ツールでライトやカラーをスワイプで調整
- 微調整コントロールで露出、明るさ、コントラスト、ハイライト、シャドウなどの調整が可能
- 日付、撮影地、またはアルバム名での検索や、スマート候補を使用可能
- スローモーションビデオ、バースト、パノラマ、タイムラプス用のスマートアルバム
- 他社製の写真フィルタや編集ツールを“写真”Appで直接サポート
- iPhotoの写真とメタデータは“写真”Appに移行されます。ブック、ジャーナル、およびスライドショーは、写真のみを含むアルバムに変換されます。iOS用iPhotoは、iOS 8以降が搭載されているデバイスではサポートされません。
カメラの機能改善
- タイムラプスモード
- タイマー撮影でバーストモード
- 写真撮影の前に指を上下にスライドするだけで露出を調整することが可能
- iPhone 5sの前面側カメラでのバーストモード
- iPad AirおよびiPad mini Retinaディスプレイモデルでのパノラマ撮影
QuickTypeキーボード
- 他社製キーボードをサポート
ヘルスケア
- 新しい“ヘルスケア”Appを使って、健康やフィットネスのデータをダッシュボードで見やすく表示
- 健康データをほかのAppと共有して、健康やフィットネスをまとめて管理
- アレルギーや病状などの情報を含むメディカルID機能を追加。ロック画面からメディカルIDにアクセスできるようにするオプションも用意
- iPhoneおよびiPod touchで利用可能
ファミリー共有
- iTunes、iBooks、およびApp Storeで購入した項目を最大6人の家族と共有
- 家族の買い物の支払いを1枚のクレジットカードにまとめ、子供の買い物は“承認と購入のリクエスト”で承認が可能
- 家族の写真、カレンダー、位置情報などを簡単に共有
iCloud Drive
- すべての書類をiCloudに保存して、iPhone、iPad、iPod touch、Mac、またはPCからアクセス
- 同じファイルを複数の対応Appで共有
- 1つのデバイスで編集した内容を、すべてのデバイスで自動的にアップデート
iPhone、iPad、およびMacでの作業がこれまで以上にシームレスになる連係機能
- Handoff機能で進行中の作業を1つのデバイスから別のデバイスに引き継ぐ事が可能
- iPadやMacでの電話の発信/着信、SMSまたはMMSメッセージの送受信がiPhoneの携帯電話接続を使って可能に
- Instant Hotspot機能により、ほかのデバイスからiPhoneのインターネット共有を自動的に利用してインターネットに接続可能
- OS X YosemiteのAirDropとの互換性を追加
- iPhone 5以降、iPad(第4世代)、iPad Air、iPad mini、iPod touch(第5世代)で利用可能
Spotlightの機能改善
- Wikipediaの記事、近くの場所、映画(米国のみ)、人気のWebサイト、App Store、iTunes Store、およびiBooks Storeからの候補を表示
- Safariで、トップヒットや検索エンジンの候補に加えて、Spotlightの検索候補もサポート
メールの機能改善
- 下書きを下にスワイプするだけで、下書きと受信トレイ間を簡単に移動可能
- カレンダーイベントや連絡先の候補をインテリジェントに検出
- VIPスレッド
Siriの機能改善
- 反応性、信頼性、精度を改善
- デバイスが電源に接続されているときに“Hey, Siri”と話しかけて、音声だけでSiriを起動
- ストリーミング音声認識
- “流れてる曲は何?”と尋ねるとShazamを利用して曲名を回答
- iTunes Storeからコンテンツを購入
Safariの機能改善
- DuckDuckGo検索エンジンをサポート
- プライベートブラウズをタブごとに設定
- PC版Webサイトの観覧
- “共有リンク”にRSSフィードを登録
- カメラを使って、クレジットカード情報をスキャンして入力
マップの機能改善
- Flyoverツアー
- 電話および連絡先でマップの場所カードを使用可能
- カレンダーイベント内での地図表示や移動時間の通知が可能に
App Storeの機能改善
- 新しい“コンテンツ”タブで、カテゴリを簡単にブラウズ
- 最もよく検索されている語句を“検索”タブに表示
- 検索結果をスクロール
- Appのビデオプレビュー
- “スタッフのおすすめ”バッジ
エンタープライズ機能
- メールおよび他社製Appに加えて、データ保護の対象をカレンダー、連絡先、メッセージ、リマインダー、およびメモに拡大
- メッセージごとにS/MIMEを制御
- 改善されたUIで、デバイスのリモート管理の把握が容易に
- Exchangeアカウントの自動返信を設定可能
- カレンダーの出席依頼を送信するときに空き時間や多忙な時間を確認
- MDMの管理中のブックをユーザに自動的にプッシュ可能
アクセシビリティ機能
- 片手での制御や、ピクチャ・イン・ピクチャなどの複数のズームモードを搭載し、デザインを刷新したズーム機能
- グレーカラーモード
- アクセスガイドでの内蔵のタイマーやTouch IDのサポート
- “画面の読み上げ”で、ジェスチャやSiriコマンドを使って画面上の内容を読み上げ
- Alexのボイスオプションや点字入力サポートなどのVoiceOverの機能改善
- MFi補聴器でマルチデバイスをサポートし、ペアリングされた複数のiOSデバイスをシームレスに切り替え
iOS 8のToudh IDによる指紋認証に対応したアプリ
- AppStore 1Password マスターパスワードの代わりに指紋認証。
- AppStore Evernote パスコードで保護された記事のロック解除。(プレミアムアカウント限定)
- AppStore Scanner Pro by Readdle スキャンした書類を指紋認証で保護。iCloud Driveなどにも対応。
- AppStore Day One 日記のパスコード解除。