本家本元、iFixitによる「新しいMacBook」の詳細な分解レポートがアップされました。
構造こそシンプルですが、修理のし易さは10段階中1という最低評価が下されています。
その理由としては、一般的なトルクスネジとはまたちょっと違うPentalobeトルクスネジや、一般的なプラスネジとは違うトライウィングネジが使用されていること。バッテリーが接着剤で取り付けられていること、ディスプレイがユニット式で液晶パネルのみの交換が行えないこと、CPUやRAMがロジックボードにハンダ付けされていることなどが挙げられます。
ただしこれはあくまで“全バラ”する際の評価であり、バッテリーの交換作業程度であれば、専用工具とそこそこ技術や知識があれば可能です。故障時に部品単体での交換ができずASSY交換になることも、最近のApple製品ではほぼ常識となっているので、この評価はちょっとやりすぎな気がします。
電源アダプターの大きさ比較。
左からiPad, 新しいMacBook, MacBook Air。
2009年製の白ポリカMacBookと比べると、厚みがこんなに違います。
5ポイントのPentalobeトルクスネジを外すと、ボトムケースが開きます。
フレキシブルケーブルを取り外してご開帳。
ディスプレイアセンブリとボトムケースを分離させると、ロジックボードを取り外せるようになります。
ディスプレイアセンブリはユニット式なので、液晶パネルのみを交換することは不可能となっています。
iPhoneサイズの小さなロジックボード。
- CPU:Intel SR23G Core M-5Y31 CPU
- GPU:Intel HD Graphics 5300
- RAM:Elpida/Micron FB164A1MA-GD-F 8 GB LPDDR3
- SSD:Toshiba TH58TFT0DFKLAVF NB2953 MLC NAND Flash
バラフライ構造のキーボード。
一応交換は可能ですが、取り外しをミスったら取り付け部分のツメが折れそうなほど、脆弱な構造になっています。
バッテリーは、iPadの様に接着剤で貼り付けられています。
この程度なら、ドライヤーで温めてヘラ状のもので取り外せば、さほど問題はなさそうに感じますが、iFixitはこのバッテリーの取り付け方法について、かなりの低評価を下しています。
確かにメンテナンス性は最悪ですが。
Apple製品にそれをいってもね・・・。
- Source Retina Macbook 2015 Teardown