iPad Proの内部構造
まずは、iFixitの「iPad Pro」分解レポートからいきましょう。
RAMはSK Hynix製で4GB、NAND Flashは東芝製、バッテリー容量は10,307mAh(Surface Pro 4は5,087mAh)。バッテリーの大きさと比べると、ロジックボードはかなりコンパクトにまとめられています。
バッテリーはロジックボードとコネクタで繋がっているだけなので、交換可能な仕組み。
内部パーツ類も、Surface 4と比べるとシンプルにまとまっています。
iPad Proのベンチマークテスト結果
Geekbench 3を使ってのベンチマークテスト結果では、まずシングルコア動作時のもので「iPad Air 2」や「iPhone 6s」よりもはるかに上。Core i5を内蔵している「MacBook Pro (2015)」や「Surface Pro 4」とほぼ同じ結果となっています。
一方で、マルチコア動作時では、「MacBook Pro (2015)」や「Surface Pro 4」よりちょっと落ちて、Core Mの「MacBook (2015)」以上〜Core i5の「MacBook Air (2015)」以下と中間の位置に。
メモリの動作速度だけで見ればダントツの1位ですが、CPUの処理能力だけで見ると、「A9X」はシングルコア動作時は圧倒的に早いものの、マルチコア動作時ではA9に毛が生えた程度という評価になりそうです。
iPad Proのバッテリー駆動時間
かなり大容量のバッテリー(10,307mAh)を内蔵している「iPad Pro」ですが、Wi-Fi接続時によるブラウジングでのバッテリー駆動時間を比較したものでは、ごくごく普通で、「iPad Air 2」や「Surface Pro 4」と殆ど同じです。
「Surface Pro 4」とのバッテリー容量の差はほぼ2倍あるにも関わらずこの駆動時間の短さは謎。Wi-Fiで必要以上にバッテリーを食っているのかもしれません。
- Source iPad Pro Teardown
- Source Ars Technica