BS世界のドキュメンタリーで放送されそうなネタ。
iPhoneを初め各種スマートフォンや電気自動車(エコカー)等に使用されているリチウムイオンバッテリー。その材料となる「コバルト」を採掘するアフリカの鉱山では子供が労働させられており、粉塵によって肺に大きな健康被害を被っているというレポートが発表され話題になっています。
(BBC Newsについては、Apple, Samsung, Sonyのみ名指しで報道)
ユニセフの調査によると、2014年には約4万人の子供が1日わずか2ドルで12時間労働に就いていたということです。
子供達を雇っているのは、中国のHuayou Cobaltの子会社であるCDMというコンゴにある会社で、そこからバッテリーの部品製造業者 > バッテリー製造業者を経てリチウムイオンバッテリーとなり、スマートフォンや自動車メーカーの製造工場で製品に組み込まれる流れを辿ります。
米国では、タンタル / スズ / 金 / タングステンを「紛争鉱物」として規制対象としていますが、今のところコバルトは規制対象ではないので、スマートフォンや自動車メーカーがバッテリー製造業者に是正を求める以外に手は無いようです。
国が国だけに、子供がコバルト鉱山で労働することで家族を養っている場合もあるので、先進国の金持ち白人の偽善アピールの為に彼らが働けなくなっても、それはそれで解決にはなってないという・・・非常にもやもやする問題です。
子供達がコンゴで採掘したコバルトは中国でバッテリーとなり、世界中に流通する。
- Source Amnesty International
- Via Mac Rumors