テキサス大学の研究チームが、新しいバッテリー技術を開発したことを発表しました。
新しいバッテリーの特長は、従来の3倍のエネルギー密度があるので数分でフル充電が可能、高寿命(1200サイクル以上)、電解質に固体ガラスを採用しているのでショートする危険性が無い、低コストで製造できる、-20度の低温環境でも動作するなど。
3倍のエネルギー密度ということで、より小さく軽くすることもできそうです。このバッテリーが実用化されれば、リチウムイオンバッテリーを搭載する全てのデバイスにブレイクスルーが起こるのは確実。
例えば、「iPhone」や「iPad」「MacBook」などでは、バッテリー駆動時間が飛躍的に延びて充電時間が極端に減りますし、何より爆発する危険性から開放されます。また、高寿命ということで、2年でバッテリーがヘタって買い換えるという、製品サイクルからも開放されることになりそうです。
その中でも一番恩恵を受けそうなのは、車やバイク用のLiFeバッテリーや電動自転車のバッテリーかもしれません。爆発しない、価格が安い、低温環境でも動作する、軽量という特長から、鉛バッテリーの代替として、ユアサなどの大手メーカーが動けば一気に普及する可能性も高そうですね。
モバイルバッテリーが手放せない時代も、あと数年で終わる?
- Source EurekAlert! Science News
- Via PC Watch