マーケティングリサーチを行うMMD研究所が、電子書籍の利用者を対象としたインターネットアンケートを行い、その結果を公開しています。
- 調査期間:2016年2月29日~3月2日
- 有効回答:442人
簡単にまとめると、以下の様な結果が出ています。
- 利用者の6割がスマホとタブレットで利用
- 男性はタブレット派、女性はスマホ派
- 電子書籍リーダーは全く普及していない
- 殆どのユーザーが価格の安さを重視
- 女性は特に無料マンガが好き
- Kindleは品揃え、楽天Koboはポイントや値引き、iBooksは信頼性で選ぶ
電子書籍を利用している端末
- 男性:タブレット 36.8%
- 女性:スマートフォン 42.8%
男女でタブレット派とスマートフォン派が分かれる結果に。
男性はタブレット派が多く、女性はスマホ派が多い。
端末として電子書籍リーダーを利用しているユーザーは、男女共に9%しかいない点にも注目。(全く普及していない)
利用している電子書籍ストア・アプリ
- 男性:Kindle 46.1%、楽天Kobo 28.6%、iBooks 17.5%、Reader Store 16%
- 女性:Kindle 43.4%、楽天Kobo 26%、iBooks 18.5%、LINEマンガ 16.2%
Kindleがほぼ半分のシェアを占めています。
楽天Koboは3割程度で、(併用しているユーザーが多数とはいえ)残ったパイを他社サービスが食い合っている状態。
男性はソニーのReader Storeが4位に入っていますが、女性はLINEマンガが4位という点に男女の違いがみられます。(女性は無料マンガに弱い?)
電子書籍を利用する理由
- 電子書籍の数が豊富だから 48%
- 割引や特典がお得だから 35.1%
- 無料で読める書籍が豊富だから 34.4%
- 読みやすいから 29.9%
- 電子書籍の種類が豊富だから 27.8%
アンケート回答ということで、予め用意されている文言にチェックするだけなのでちょっと変な結果になっています(1位と5位がかぶってる)が、殆どの人はやはり価格を重視しているようです。
ストア別の利用動機を見ると、さらに詳細な理由が分かります。
Kindleを利用している理由で最も多かったのが「電子書籍の数が豊富だから」なのに対し、楽天Koboを利用している理由は「ポイントや値引きがお得だから」が最も多い結果に。ストアの使い易さや信頼感では、AppleのiBooksが最も高い結果になっています。
- Source 2016年電子書籍に関する利用実態調査