「iPhone 8」の背面Touch IDの噂はどうやって真実味を持ったのか?

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IPhone8 backTouchIDrumor 02

iPhoneのパーツがリークされていない段階で、無名メーカーの保護ケースのリークを参考にして製品の仕様を想像してしまうのは、避けたほうがいいのかもしれません。

こちらは「iPhone 8」の保護ケースの写真。
かなり初期に流出したCADデータに基いて設計されたものです。

背面にTouch IDボタンを連想させる穴があることから、背面Touch IDが搭載されると推測されたようで、穴の中にはそれっぽいマークがありますが、実はこの穴は単なるAppleロゴの切り抜き。言われてみれば、通常のTouch IDボタンより少し大きく、Appleロゴの大きさそのもの。

この背面Touch IDの噂はどこから出たのか今となっては不明ですが、こういう判断ミスから噂が形になっていくこともありそうですね。

その後、サプライメーカーの台湾TSMCによって「iPhone 8」の有機ELディスプレイには光指紋センサーが内蔵されるという情報が明らかにされるまで、「iPhone 8」の背面Touch ID搭載の話はあり得るとして語られることになりました。

有機ELディスプレイに指紋認証機能を内蔵する開発が遅延しているというアナリストの情報から発生した噂として、背面Touch IDボタンは案外便利っぽいという解釈が、根も葉もない噂に真実味をもたせてしまった原因かもしれません。

IPhone8 backTouchIDrumor 01

こちらは最新のCADデータ。
見ようと思えば背面Touch IDにも見える部分がありますが、これはAppleロゴの場所。

背面Touch IDは存在しません。

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