Appleが、人気の音楽認識アプリ「Shazam」を開発している英Shazam Entertainmentを買収したと伝えられています。
買収額は明らかにされていませんが、約450億円と言われています。かなり大きな買い物ですが、それだけの価値はあるのでしょうか?
「Shazam」は、今かかっている曲を探せる音楽アプリ。
テレビやラジオ、街角などで流れてきた曲で「いいな」と思った曲をすぐに探せるとして人気です。
現在のバージョンでは、探した曲はApple MusicかSpotifyで聞くことができますが、今回の買収によってApple Musicオンリーとなるか、音楽認識機能がApple Musicに統合されることになりそうです。
英Shazam Entertainmentは1999年に設立。
2002年に「Shazam」の前身となる音楽認識サービス「2580」がスタートしました。
当時はまだアプリではなく、ユーザーが携帯電話から電話をかけて音楽を聞かせると、30秒後に曲名とアーティスト名、iTunesへのリンクが書かれたSMSが送られてくるというサービスだったようです。「2580」はイギリスのみでのサービスだったので、日本での認知度はほぼないと思います。
そして、「Shazam」がアプリになったのは2008年のこと。
サードパーティのiOSアプリが解禁された初期から存在していることになります。
それが、今このタイミングで何故買収に至ったのか?
そこにはApple Musicの機能強化を図る目的があるようです。
Appleは、音楽コンテンツをiTunes StoreからApple Musicへシフトしようとしていると噂されていますが、定額制の音楽ストリーミングサービスではSpotifyが一強状態にあります。同類のサービスと差別化するために、インパクトの有る新機能が必要だったのでしょう。
Spotifyに対応した「Shazam」は、今のうちにダウンロードしておいた方がいいかも?
- Source CNET Japan
- Source TechCrunch