アメリカの西海岸にあるワシントン州で、とある法案が提出されました。
これが通れば、iPhoneやiPadのバッテリーパックが「取り外し式」に変更されるかもしれません。
1月26日付でワシントン州議会に提出されたのは「電化製品の修理を簡単にする法案」。バッテリーを取り外すことが難しい、または不可能な電化製品の販売を全面的に禁止する法案で、バッテリーパックが取り外し式ではないApple製品はもれなく該当します。バッテリーパックを接着剤で固定しているタイプのガジェット類も、当然これに該当するので販売ができません。
「合理的な修理を妨げるように設計された電子機器の販売を禁止する」
これは明らかに“iPhoneの計画的陳腐化問題”を受けての法案ですが、Apple製品のみをターゲットにしたものではなく、多くのスマートフォンやタブレット、Bluetoothイヤホン、MicrosoftのSurfaceの様な薄型ノートPCなども対象となります。
この法案が成立すれば、2019年の1月より施行されます。
もし、施行されたら、2019年モデルのiPhoneは設計が大幅に変更されるとみられます。
バッテリーの取り外しが簡単な電子機器といえば、かつてはApple製品でも、MacBookなどではバッテリーパックが取り外し式でした。カードリッジ式で、誰でも簡単に取り外して交換できるタイプですね。
薄型・軽量化を追求していくうちにバッテリーパックはiPodの様な内蔵式に変わり、その後のスマートフォンの普及で一般的な仕様となりました。
バッテリーは2年程度で必ず劣化してくるので、そこをユーザーが触れないとなると色々と問題がでてきます。今回の計画的陳腐化がその最たるもの。
バッテリーパックが取り外し式になれば、モバイルバッテリーとケーブルを持ち運ばずに予備バッテリーパックだけを持ち運べばいいので、荷物も減るし、バッテリーが劣化してきたらバッテリーパックを買えばいいだけなので、消費者にとってはいい事ずくめ。
ただし、防水などの面では不利になるので、現在の内蔵タイプの方が良いという意見もありそうです。
- Source Motherboard
- Source SHB 2279.pdf