DXOMARKが行った「iPhone 11 Pro Max」のカメラレビューによると、トータルスコアは117点、写真撮影は124点、動画撮影は102点という結果になっています。
トータルスコアだけで比較すると、「Huawei Mate 30 Pro」と「Xiaomi Mi CC9 Pro」の121点に次いで現行スマホで第3位となります。
ナイトモードや超広角レンズで撮影の幅がグッと広がり、A13 BionicチップのDeepFusion機能で鮮明な表現ができるようになった「iPhone 11」シリーズ。色、コントラスト、オートフォーカス、ノイズ、背景のボケ、夜間撮影などの分野でレビューされていますが、写真撮影についてはそれなりに評価されています。
ただ、カメラレンズの配置の問題か?まれにフレアが発生したり、動画撮影では、明るい場所でホワイトバランスが狂うという仕様や関東圏の蛍光灯(50Hz)でフリッカー現象(チラツキ)が発生するという仕様もあるので、写真124点、動画102点という点数は、ちょっと甘めの判定だなという印象を受けますが、どうでしょうか?
また、今回はオーディオのレビューも行われていて、内臓のステレオスピーカーによるオーディオ再生は72点、内蔵マイクによるオーディオ録音は68点でトータルスコアは71点となっています。
DXOMARKがオーディオのレビューを行っているスマホはあまり多くありませんが、その結果と比較すると「Galaxy S10+」が65点、「iPhone XS Max」が74点ということで、良いのか悪いのか・・・よくわからない感じですね。
個人的には「iPhone 11」の内蔵スピーカーやステレオ録音ができる内臓マイクはそこそこ音質がいいな〜と感じるので、「iPhone 11 Pro」「iPhone 11 Pro Max」でも同じだとすれば、71点というスコアはそんなに悪くない評価だと思います。
写真撮影モード
良い点
- ディテールの再現
- 速くて正確なオートフォーカス
- ターゲット露出と広いダイナミックレンジ
- 鮮明なカラー表現
- 近距離、中距離のズームが良好
いまいちな点
- 照明に関係なくノイズがある
- 屋外撮影でリングが発生する
- フラッシュ撮影でディテールが損なわれる
- 暖色系の弱い照明だと黄色味が強くなる
- 超広角レンズでディテールが損なわれノイズが発生
動画撮影モード
良い点
- 広いダイナミックレンジ
- ディテールの再現
- 鮮明なカラー表現
- 手ブレ補正
いまいちな点
- 歩きながら撮影した時のこんにゃく現象
- 屋内でホワイトバランスがおかしくなる
- オートフォーカスがちゃんと機能しない
写真撮影はフレアさえ我慢できれば結構いい具合ですね。
場合によっては味のある写真にもなりますし。
動画撮影モードは、気をつけて歩けばこんにゃく現象は発生しませんし、標準のカメラアプリなら手ブレ補正はかなりいい感じなのですが、ホワイトバランスとオートフォーカスはなかなかヤバイですね。
DXOMARKのレビューでは屋内で・・・となっていますが、実際には屋外の明るすぎる場所の方がホワイトバランスがおかしくなります。同様に明るすぎる場所ではオートフォーカスもおかしくなって、対象物にピントが合わずにピンぼけした状態になってしまうという症状が発生しますね。
ホワイトバランスやオートフォーカスに関しては、サードパーティアプリで固定にすれば解決しますが、サードパーティアプリだと今度はステレオ音声で録音できない、外部マイクで撮影しているとマイクがフリーズして音声が録音できていないという、もはや八方塞がりな不具合があるので、どうにもこうにもな感じ。
- Source DXOMARK