EUで、モバイルデバイスの充電規格標準化の動きが活発化。
iPhoneはどうなる?
ロイターの記事によると、EU議会で行われたモバイルデバイスの充電ポート標準化に関する決議は、賛成582票・反対40票で可決。これにより、EUで販売されている全てのモバイルデバイスの販売メーカーに対して、共通した規格の充電ポート・充電器の採用が義務付けられます。
この標準化は、USB-CポートとUSB-Cケーブルに一本化することを目指しているもので、USB-Cポートを採用しているAndroidスマホはこの影響を受けませんが、Lightningポートを採用しているiPhoneやiPadは大きな影響を受けることになります。
このモバイルデバイスの充電規格標準化のルールは、今年の7月までに開始されるべきだとされていて、今後、Appleがどういう対策をとるのかについても注目されます。
当然、Appleは大反対していましたが・・・どうなるでしょうか。
Appleが取る対策は?
- EUからiPhoneが消える
- Lightning to USB-C変換アダプターを同梱させて対策する
- iPhoneにUSB-Cポートが搭載される
- Lightningポートが無いiPhoneが登場する(2021年モデルの1つに、ポートが一切無いワイヤレスバージョンが登場するという噂がある)
ここ数年でApple製品もUSB-Cへの移行が進みましたが、iPhoneだけは頑なにLightningポートのまま。
iPhone 11が登場する前の噂で、LightningポートからUSB-Cポートになるというものがありましたけど、結局実現しませんでした。噂では、2020年モデルの「iPhone 12」でもLightningポートが搭載されるということですが、このEU議会の動きを受けて、急遽USB-C搭載に仕様変更されることはあるでしょうか?
モバイルデバイスの充電規格が混在すると、消費者はそれに合った充電ケーブルや充電器を揃えることになり、その分の廃棄物が増えます。ここを標準化して1つの規格に統一すれば、消費者は1種類のケーブルと充電器さえ持てばいいということで、廃棄物も減らせるという話。
環境先進国のEUらしいルールですね。
このモバイルデバイスの充電器標準化の推進は、およそ10年以上前から行われています。
- Source Reuters