9月に登場するiPhone 15シリーズは、EU議会の活動により、長らく続いたLightnigポートからUSB-Cポートへと移行して、iPhoneとして初めてUSB−Cポートが搭載されることになります。iPhone 15のUSB-Cポートに関する情報として、「35Wの高速充電に対応する」「Thunderboltをサポートする」という2点の気になるポイントが伝えられています。
まずは高速充電についてですが、35Wの高速充電に対応するのは一部のモデルとされていて、iPhone 15 ProモデルまたはiPhone 15 Pro Maxのみになる可能性が高いとみられます。これまでのiPhoneにおいても、Pro Maxだけが充電のスピードが異なります。
iPhoneの高速充電でサポートされるW数
- iPhone 14:最大25W
- iPhone 14 Pro Max:最大27W
- iPhone 13:最大23W
- iPhone 13 Pro Max:最大27W
もう1つ気になるのがThunderboltのサポートです。
(image: fix Apple@lipilipsi)
こちらについては、サプライチェーンの製造工場からリークされた写真から分析された情報になりますが、iPhone 15シリーズのUSB-Cポートには謎のICチップが搭載されていることがわかりました。このICチップは主にThunderbolt 4ポートを搭載するデバイスに搭載されていることから、iPhone 15シリーズに搭載されるUSB-CポートはThunderboltをサポートする可能性があると示唆されています。
ThunderboltはMacやiPad Proに採用されているインターフェイス。USB-Cコネクタで高速なファイル転送を実現します。
コネクタのファイル転送速度
- Lightning:最大 480 Mbps
- USB-C:最大 10 Gbps
- Thunderbolt:最大 40 Gbps
Lightningはコネクタとポートは革新的ですが中身はUSB 2.0なので、ファイル転送速度は非常に低速で、大容量のファイルを転送すると時間がかかりました。USB-Cポートに変わることで、ファイル転送速度はUSB 3.1 Gen2あたりに変わり飛躍的に向上することが予想されますが、Thunderboltがサポートされるなら対応のケーブルを使えばさらに高速化されることになります。Thunderboltのバージョンが3でも4でも、最大データ転送速度は40Gbpsです。
通常モデルはUSB 2.0のまま?
通常モデルについては、USB-Cポートには変わるけど、ファイル転送速度はUSB 2.0のままという残念な噂が以前からあります。通常モデルとProモデルで区別化する狙いからそうなるだろうと予想されているのですが、これが本当ならiPhone 15とiPhone 15 Plusにとっては悲しい仕様となります。
とはいえ、USB-Cケーブルが使えてUSB PDで高速充電できるのなら、それなりにメリットはあります。
iPhone 15用のUSB-Cケーブルは編み込みタイプ
iPhone 15シリーズ向けのApple純正USB-Cケーブルという写真がリークされています。編み込み式のUSB-Cケーブルで、カラーバリエーションは3色あるようです。
iPhone 15 series cable pic.twitter.com/VFkAdGFP2H
— fix Apple (@lipilipsi) August 19, 2023
- Source Chargerlab