iPhoneユーザーにとって、マスクを装着していて一番不便なのが、顔認証のFace IDが使えないこと。
日本国内でも新型コロナウイルスの感染が急速に拡大しつつあり、マスク着用率が急上昇。場合によっては、視界に入っている全員がマスクを着用しているという、ちょっと異常な光景にすらなってきていますが、そんな状況下ではFace IDの無能さを思い知らさせます。
マスクをちょっとずらして、顔認証をパスしたらまたマスクを戻す・・・という手もありますが、それをやるとマスクをしている意味が全く無いし。おとなしくパスコードを入力するか〜これならTouch IDの方が100倍便利だな〜〜となりがちです。
そんな中、うまい具合に便乗したビジネスが立ち上がりました。
装着したままFace IDで顔認証できるN95マスクの販売サービスです。
いわばマスクのオーダーメイド?
アップロードした自分の顔写真の口元の部分を加工して、N95サージカルマスクにプリントしてくれるというサービス。マスクに隠れている部分をマスクにプリントすることで、顔認証を突破しようというわけです。
まだ実際に販売は行われていませんが、マスクの価格は1枚40ドルを予定しているといいます。
N95サージカルマスクなので、コロナウイルスもシャットダウンできますが、耳掛けマスクではなくて首掛けマスクになり密閉率が高いので、日常使用においてはちょっとオーバースペック・・・というかそういう問題じゃないか。
まず、このマスクを着用して人前に出るという高いハードルを超えなければなりません。
話はそれから。
ジョークグッズのようで、本気さも感じるマスクプリントサービス。
今回は新型コロナウイルスで注目されていますが、どうしてもマスクを外せないシーンでの活用方法を想定すると、一定のニーズは得られるかもしれません。
例えば、火山灰などの粉塵が舞う場所や、大気汚染が深刻な中国、腐海の森など。
Made this service that prints your face on an N95 mask, so you can protect people from viral epidemics while still being able to unlock your phone.
— Danielle Baskin (@djbaskin) February 15, 2020
https://t.co/SXslSjoiMz pic.twitter.com/rByMBwdPB8
アイデアは素晴らしいですが、この顔認証マスクが実際に販売されるかどうかはまだ分かりません。
顔の凹凸まで認識してロックを解除するFace IDでホントに使えるの?という懐疑的な意見ありますけど、どうなんでしょうか?
Face IDは顔をどこまでチェックしているのか?
実際に試してみると、口だけを手で押さえた状態ならFace IDはロック解除できましたが、鼻まで覆うとロック解除はできませんでした。
ついでに、マスクでもやってみました。
手と同じく、口だけを覆った状態はロック解除ができますが、ちょっとでも鼻を覆ってしまうとロックは解除できませんね。鼻の下ギリギリまでならマスクで覆ってもロック解除ができるので、マスクを着用したままでFace IDを使う時は鼻を出すだけで十分のようです。
- Source Facial ID Respirator Masks