少し前、「iPhone X」の生産がかなり遅れているという情報が伝えたれていました。
生産遅延のネックになってるとされていたのが、顔認証Face IDに使われる「TrueDepthカメラ」の生産です。それが、現在は解消されており、生産スピードもかなり上がったといわれています。
Appleはこの問題をどうやって解消したのか?
Bloombergのニュースによると、どうやら顔認証技術Face IDの精度をあえて落とすことで「TrueDepthカメラ」の生産を簡単にしたということです。
「TrueDepthカメラ」の仕組みは、ドットプロジェクタで目に見えないドットを顔に投射して顔をマップ化、投光イルミネータで赤外線を照射して、それを赤外線カメラで読み取ることで顔が認証されるようになっています。
この3つのパーツの内、ドットプロジェクタの生産がかなり困難だったといわれています。実際にサプライヤーが生産したドットプロジェクタの内、使用できるレベルの品質の物は約2割しかなかったようですね。
そこで、Appleは要求する精度を引き下げ、生産スピードをアップさせることにしたということです。
このエピソードからも、「iPhone X」の開発に関は色々とギリギリだったことが伺えます。
認証精度が落ちたといっても、自分以外の誰かに顔認証を突破すされることは、100万分の1の確率だということで、Face IDでの顔認証は通常使用ができるレベルに十分達しているのは確かです。
2018年に発売されるiPhoneには、現在よりも精度がアップした「TrueDepthカメラ」が搭載されることになるんでしょうか?なんだか、2018年に発売されるiPhoneは、全機種Face IDを搭載するという噂もありますし、パーツの生産がスムーズにいけば、そうなりそうですね。
- Source Bloomberg
- Via The Verge