モバイルバッテリーなどでおなじみのAnkerが、異例のプレスリリースを発表。
その内容がちょっと興味深いものだったのでお伝えします。
Ankerによると、Amazon.co.jpのAnkerストアで販売されている各種Anker製品に対して、第三者による不正なカスタマーレビューが繰り返し行われていることが確認されたといいます。悪質性があり、購入者に不要な心配を与えると判断したため、プレスリリースで発表したということです。
不正なカスタマレビューには2種類あるといいます。
不正なカスタマレビューのパターン
- 報酬や製品の無償提供と引き換えに★5のカスタマーレビューの投稿を依頼、自社製品の販売を不正に伸ばそうとする方法
- 他社のライバル製品に対して★1のカスタマーレビューを短期間・集中的に投稿する方法
自社の商品は★5レビューで埋め尽くして、ライバルの商品はネガティブレビューで潰すという手口。
Amazonで中華メーカーの製品をチェックしたことがある人なら一度は目にしたことがあるんじゃないでしょうか?っていうくらいメジャーな手口ですね。前者は実質取り締まられていない野放し状態にありますが、後者のネガキャンはAmazon次第では対応してもらえるようです。
後者の手法の悪質な例として、2020年2月に販売開始し、リモートワークで需要が高まっている会議用Bluetoothスピーカーフォン「Anker PowerConf」に対して、通常の20倍以上の割合となる★1のカスタマーレビューが2020年3月27日(金)~28日(土)の2日間にかけて集中的に投稿されたことが判明致しました。調査の上、投稿されたカスタマーレビューは厳正に対処致しました。(アンカー・ジャパン)
巧妙化するレビュー合戦
中華絡みのAmazonのレビュー合戦はかなり巧妙化してきているようで、ネガティブレビューを単に投稿するのではなく、★5でネガティブレビューを書き込んだりするパターンもあります。ただ単に、★1で苦情っぽいレビューをしようとしても審査で弾かれるというのもあるかもしれませんが。
あとは、あえて怪しい日本語でいかにも中国人が自演でレビューしています感を装うことで、その商品もそういう自演系かと思い込ませる手口もありそう。
Facebookなどでこの手の募集を見かけますけど、ああいうものの中には詐欺的なものもあるようです。
商品レビュー依頼、Amazonでこちらの商品を注文して★5レビューしてください、写真や動画ありなら嬉しいです、商品代金は後から返金します、商品はお手元に残していただいて結構です!みたいな内容なんですけど、これで返金されないというパターン。よく考えたら都合のいい話ですよね。
その商品の欠点というか批判的なレビューを見たい場合は、★3くらいを掘っていくのが丁度良いような気がします。