開発者向けにリリースされた開発機Developer Transition Kit、そのベンチマークテスト結果がアップされています。
Developer Transition KitはMac miniをベースに、Intel CPUに変わるSoCとしてiPad Proに搭載されているA12Zチップを搭載していて、その性能が気になる所。今回公開されたベンチマークテスト結果は、Geekbenchを使ったCPUベンチのみの結果となります。
その結果は、シングルコアで850前後、マルチコアで2900前後といったところ。
このベンチマークスコアはいいのか悪いのか?
他のMacと比較してみましょう。
まず、シングルコア動作時のスコアから。
同じくらいのスコアの製品は以下の様になります。
う〜ん、微妙。
それではマルチコア動作時はどうでしょうか。
重要なのはやっぱりマルチコアですよね。
同じくらいのスコアの製品は以下の様になります。
同じMac miniだと、Late 2012のi7モデルと同じくらい。
最近の製品だと、2020年モデルのMacBook Airと同じくらいです。
・・・ちょっと微妙ですね。
いや、かなり微妙か。
ただ、今回のベンチマークに使用されたGeekbenchはIntel用のアプリなので、それをAppleシリコン用に変換するためにRosetta 2という変換機能を使っているため、パフォーマンスはネイティブで動作している時と比べて2割〜4割程度落ちていると考えられます。
つまり、AppleシリコンMacの本当のベンチマークスコアは、GeekbenchがAppleシリコンネイティブアプリになってからじゃないと分からないということ。
このスコアの2割〜4割増と考えると、そう悪くないパフォーマンスのようにも思えます。
また、このDeveloper Transition Kitはあくまで開発機であり、とりあえずiPad Proと同じA12Zチップを搭載しているだけということも忘れてはいけません。Appleが開発中のMac用のSoCが搭載されることを考えると、製品として登場するAppleシリコンMacは、これよりも高いパフォーマンスを発揮することになるでしょう。きっと。
- Source Geekbench Browser