とうとう発売されたiPhone 12とiPhone 12 Pro。
かなり似ている2機種ですが、中身もかなり似ています。
iPhone 12とiPhone 12 Proの分解の過程をパーツ単位で比較していく分解動画によると、iPhone 12とiPhone 12 Proはほとんどのパーツが共通で構造もほとんど同じ。フレームなどを除いて異なるパーツは、リアカメラモジュール、SIMモジュール、ロジックボードのみ。
パーツの配置も全く同じです。
搭載されているバッテリーパックも全く同じ物。
型番はA2479。
容量は10.78Wh / 2815mAh。
このようにほぼ同じな2機種ですが、ちょっと面白い部分として、iPhone 12のカメラモジュールの謎のスペースの存在があります。
iPhone 12 ProにはLiDARスキャナーが搭載されていますが、iPhone 12には搭載されていませんよね?その部分の処理が結構面白いんです。
iPhone 12 ProはトリプルカメラとLiDARスキャナーが搭載されています。
トリプルカメラとLiDARスキャナーは、別々のパーツとして本体にこのように取り付けられています。
これがLiDARスキャナーモジュール。
これがiPhone 12ではどうなっているのか?
↓
デュアルカメラしかないiPhone 12では、3個目のレンズとLiDARスキャナーの部分はほとんど空きスペースになっていて、その部分を覆い隠すように樹脂パーツが取り付けられています。
iPhone 12 Proと共通の設計になったことで空きスペースが出来たんでしょうけど、microSDカードを隠せそうなくらいのデッドスペースは、最近のスマホにとってはすごく勿体なく感じますね。
でも、このデッドスペースが発熱面では有利に働く・・・なら、iPhone 12が一番熱暴走しにくいかも?
ロジックボードの大きさは全く同じ。
違いは、カメラモジュールのポートの形状とRAM。
iPhone 12は4GB RAM、iPhone 12 Proには6GB RAMが搭載されています。
これはMagSafeの磁石の部分。
リング状の磁石になるのかと思ったら、磁石が丸い花壇のブロックのように敷き詰められています。
そんな感じで、内部設計はほぼ同じでほとんど共通のパーツが搭載されているiPhone 12とiPhone 12 Proですが、その結果、iPhone 12にはデッドスペースが存在していたという話でした。