ハイエンドモデルのiPhone 12 Proは、フレームの素材としてステンレススチールが採用されています。
これはiPhone Xから続く素材ですが、今回のiPhone 12 Proではフレームの形状が刷新され、フラッドエッジデザインへと変わったことで新鮮味が復活しました。新色として加わったパシフィックブルーがiPhone 12 Proシリーズの人気カラーということになりそうですが、注目のカラーはどうやら「ゴールド」だったようです。
iPhone 12 Proの先行レビューを掲載しているTechcrunchの記事によると、4色ある内のゴールドカラーのみフレームのコーティングが異なっているといいます。
iPhone 12 Proシリーズのステンレススチールフレームのコーティングには、物理的反応を利用した物理蒸着(PVD)が用いられていますが、ゴールドのフレームだけは、HiPIMS(高出力インパルス・マグネトロン・スパッタリング)という技術でコーティングされているようです。
それって、どう違うのでしょうか?
このHiPIMSコーティングは、硬度がありスクラッチ傷に強くありながらも柔軟性のある被膜を素早く作れるという技術で、PVDよりも耐久性のあるコーティングになります。
ゴールドは他のカラーより傷が付きにくいということですね。
さらに、iPhoneにとっての最大のメリットとして、指紋などの汚れを簡単に拭き取れるというものがあります。
このコーティングはゴールドのみに施されているということなので、カラー選びの際にゴールドを検討してみるのもいいかもしれません。
ただし、メディアに配布されている先行レビュー用のiPhone 12 Proはパシフィックブルーのみで、ゴールドはありません。つまりこの話は、あくまでセールス用にAppleのステマ担当者からTechcrunchにもたらされたもので、実物によるスクラッチテストや指紋の拭き取りテストが行われたわけではないので、他のカラーとゴールドとでどれだけ差があるのかは、まだ誰にも分かりません。
発売日の10月23日以降になればスクラッチテスト動画が出てくると思うので、それを待ちましょう。
指紋の拭き取りテストは、大手家電量販店やApple Storeなどにある(指紋ベタベタの)展示用でチェックすると分かりやすいかな。
iPhone 12 Proの方が人気の理由
iPhone 12(128GB)とiPhone 12 Pro(128GB)の価格差が16,000円ということもあってか、人気はiPhone 12 Proの方が高いようです。
ディスプレイのサイズやSoCの処理能力は同じですが、RAM、カメラ性能、ステンレススチールの美しいフレーム、大人向けの本体カラー、さらに今回明らかになったゴールドカラーだけの特別なコーティングという隠されたこだわりなど、魅力的な部分は多くあるので、どうせ買うならもうちょい足してProにしようと考える人が多いんでしょうね。
iPhone 11からの変化を求めるなら、11月に登場するコンパクトで安価なiPhone 12 mini、カメラ性能が飛び抜けて良いiPhone 12 Pro Maxを待つのが得策なのは言うまでありません。
- Source TechCrunch