この秋に登場するiPhone 13シリーズに搭載される広角カメラについて、アナリストのクオ氏が新情報を伝えています。
それによると、iPhone 13シリーズに搭載される広角カメラは現行のiPhone 12シリーズに搭載されている広角カメラと同じ大きさになるということです。
この情報はiPhone 13シリーズのカメラレンズを製造するサプライチェーンのSunny Opticalという企業からもたらされたもので、4モデルあるiPhone 13シリーズのうち、「iPhone 13」「iPhone 13 mini」「iPhone 13 Pro」の3モデルは同じ広角レンズ(F値1.67)を搭載しているということです。
ハイエンドモデルの「iPhone 13 Pro Max」だけは、F値1.57の広角レンズを搭載しているといいます。
iPhoneの広角カメラはメインカメラにあたり、F値は暗所撮影の強さを表します。
iPhone 12シリーズの広角カメラは、4モデル全て同じF値1.6になります。
iPhone 13シリーズの広角カメラは、3モデルがF値1.67、Pro MaxのみF値1.57で、Pro Maxだけがわずかながら暗所撮影に強くなるようです。
iPhone 13シリーズのカメラで強化されるのは、広角カメラではなく超広角カメラの方で、こちらはiPhone 12シリーズに搭載されていた超広角カメラ(F値2.4, 120度)からかなりアップグレードされてF値1.8になると言われています。
超広角カメラの弱点だった暗所撮影に強くなるのはもちろんのこと、広角カメラと超広角カメラとで明るさの差異が生まれにくくなるので、広角と超広角を切り替えて撮影しても違和感が生じないというメリットが産まれます。
- iPhone 13:広角カメラ(F値1.67), 超広角カメラ(F値1.8)
- iPhone 13 mini:広角カメラ(F値1.67), 超広角カメラ(F値1.8)
- iPhone 13 Pro:広角カメラ(F値1.67), 超広角カメラ(F値1.8)
- iPhone 13 Pro Max:広角カメラ(F値1.57), 超広角カメラ(F値1.8)
- iPhone 12:広角カメラ(F値1.6), 超広角カメラ(F値2.4)
- iPhone 12 mini:広角カメラ(F値1.6), 超広角カメラ(F値2.4)
- iPhone 12 Pro:広角カメラ(F値1.6), 超広角カメラ(F値2.4)
- iPhone 12 Pro Max:広角カメラ(F値1.6), 超広角カメラ(F値2.4)
iPhone 12シリーズの広角・超広角レンズは全て同じでしたが、iPhone 12 Pro Maxの広角カメラに「センサーシフト光学式手ぶれ補正」が付いていたように、iPhone 13シリーズでもカメラレンズ以外の部分で差別化は図られるでしょう。とはいえ、広角カメラの基本性能はiPhone 12シリーズから大きく変わることはなさそうです。
iPhone 11辺りからカメラレンズの画質については一定の水準を満たしているので、iPhone 13シリーズでは暗所撮影、手ブレ補正、ポートレートモードの強化といった機能面での強化に期待したいですね。
- Source MacRumors