ワイヤレスイヤホンの「Beats Studio Buds」のファームウェアバージョン1B56がリリースされ、いくつかの新機能が追加されました。
ファームウェア1B56の新機能
- iPhoneやiPadの近くに「Beats Studio Buds」がある時、バッテリー残量を表示するポップアップが出るようになった
- イヤホンのボタン長押し機能に、音量の上げ下げが設定可能になった
- iCloudに紐付けられているApple製品(Mac、iPhone、iPad、Apple Watch、Apple TV)と1回のタップでペアリングできるインスタントペアリングが可能になった
1回のタップでペアリングできるようになるインスタントペアリングというのが、何なのかよくわかりませんが、もとから1回のタップでペアリングできますよね?違ったっけ?っていうので、この機能に関して言及している人はほぼいません。さらに、他の新機能もそんなに大したものではありません。欲しいのは、バッテリー残量表示ポップアップくらいかな。
興味深いのは、これらの新機能よりも「Beats Studio Buds」のファームウェアアップデートの方法にあります。
Beats Studio Budsのファームウェアアップデート
困ったことに、iPhoneやiPadからだとアップデートする項目が無いのです。
一応、Apple製品の端くれなのにね。
iPhoneやiPadからファームウェアアップデートをするには、ペアリングした状態でケースに入れて、ペアリングしたデバイスの近くに置いておくという、まるでクリスマスに枕元に靴下を置いてサンタクロース待ちの子供のような、不確定で受動的なアップデート方法になります。
逆に、Androidアプリからだとファームウェアアップデートを手動でサクッと行えるので、Androidアプリからアップデートしてみました。
AndroidのBeatsアプリからだと、手動でファームウェアアップデートができます。
この機能、なぜiOSには無いのだろう?
ケースに入れて、デバイスのそばに置いておくのはiOSと同じ。
ファームウェアがデバイスからイヤホンへ転送されます。
転送には数分かかりました。
iPhoneやiPadの近くに置いておくのも、それくらいかかるってことですね。
さらにアップデートに数分かかります。
ファームウェアアップデート中でもイヤホンは普通に使えるというのがちょっと凄い。
ファームウェアは「1A174」から「1B56」に変わりました。
iOSでの設定は、Bluetooth接続のデバイスの右端にあるiみたいなアイコンから行えます。
長押しの設定は、これまでノイズコントロールかSiriのどちらかを選べましたが、音量コントロールが新しく追加されています。
イヤホン本体のボタンを長押しした時のアクションを設定できるのですが、音量コントロール機能は実際使ってみたら、ちょっとヤバめでした。
何がヤバいかというと、まずイヤホンのボタンが物理ボタンなので押しにくく、さらに長押しするので、ボタンを押すことで耳の奥にイヤホンがめり込んで不快です。さらにそこから音量アップすると、耳の奥からいきなりデカい音が出るので、これは耳に悪いだろっていうのを本能で感じてしまいました。
これを装着したままベッドに横になった時に音量上げ側のボタンが長押し状態になったら・・・想像するだけでも恐ろしい!
せっかくの新機能ですが使うに値しない機能なので、従来どおり長押しはノイズコントロールとSiriに割り当てておくことをおすすめします。
というわけで、一体何のためにファームウェアアップデートしたのかよくわからない結果になってしまいましたが、iPhoneやiPadに充電ケースを近づけた時にバッテリー残量表示のポップアップが出る機能だけはちょっと便利なので、それなりに良かったかもしれません。
追記:2022/01/29
iCloudに紐付けられているApple製品(Mac、iPhone、iPad、Apple Watch、Apple TV)と1回のタップでペアリングできるという機能の意味が分かりました!
そのデバイスと接続していない状態でも、AirPlayの再生装置として表示されるので、それをタップすると簡単に切り替えられるというわけです。
例えば、iPadにBeats Sdutio Budsを接続して音楽を聴いていて、iPhoneに切り替えたい時、わざわざ接続し直さなくてもAirPlayの再生装置をBeats Sdutio Budsにすれば一発で接続されます。
確かにこれは便利ですね。