Blackmagicdesignより、iPad向けの動画編集アプリ「DaVinci Resolve for iPad」が正式リリースされました。
アプリの容量は2GB。
M1 / M2チップ搭載のiPadとiPad Proで動作します。(A12チップ以降のiPadでもインストールできるけど・・・)
デスクトップ版と同じくアプリは無償でダウンロードでき、全機能を使うにはアプリ内課金で「DaVinci Resolve Studio for iPad」へとアップグレード、「DaVinci Resolve for iPad」として使うだけならそのまま無料で使うことができます。
機能面はデスクトップ版とほぼ同じ。
全く同じではありませんが、ほぼ同じです。
無償のiPadアプリとしては、これまで無かった本格的な動画編集が可能となります。
iPad版ならではの機能は、Apple Pencilが使えること。
動画編集でタッチペンはあまりメリットにならないように思えますが、デスクトップで使う場合と比べて小さな画面で編集を行うことになるiPad版では、小さなポイントを的確にタップできるApple Pencilは有効なツールとなります。
メディアの読み込みは、内部ストレージや写真、USB-Cポートに接続した外部ストレージからも読み込むことができます。M1 / M2チップ搭載モデルのみで動作するのでレンダリング速度はかなり高速、デスクトップ版のDaVinci Resolveプロジェクトファイルの読み込みと作成が可能となっているので、メインとしてもサブとしても使えます。
そんな感じの動画編集アプリですが、なぜかインストールするだけならA12チップ以降を搭載するiPadでも可能だったので、インストールしてみました。
お、起動した!
M1 / M2チップ搭載モデルじゃないと動かねえぞ?という警告文が出ますが、一応起動するんだ。
iPad mini 6なので画面が小さくてUIが潰れていますが、UIの配置はデスクトップ版とほぼ同じ。
Davinciを使い慣れている人ならすぐに使いこなせるでしょう。
iPad版の編集画面は、カットとカラーのみ。
ただし、エディットは使えません。
サウンドの取り扱いはトラックレベルで対応するしかありません。
ノードやエフェクトは使えます。
トランジションやタイトルはそのまま。
iPadはフォントの取り扱いが独特なので、テキストキャプションの入力に関してもデスクトップ版と比べて自由度は低くなります。
動画として出力するエクスポートは、クイックエクスポートしかありません。
詳細な設定でエクスポートしたい時は、プロジェクトをデスクトップ版で開いてデスクトップ版でエクスポートすることになります。
iPad版とmacOS版を比較すると、ファイルやフォント取り扱いの自由度、サウンドの編集、ロゴ作成などの他のグラフィックツールの充実度も含めて、環境としてはまだまだmacOS版の方が圧倒的に優れていると感じます。iPad版は、出先で切った貼ったの編集を進めるという使い方をするのがいいかなと思います。
今後のアップデートに期待。
- AppStoreDaVinci Resolve for iPad
- Source Blackmagic Design